最期は、酒飲みながら死にたいね

さまざまな形で映像作品に携わってきた小沢。「残念なのは、アクション映画が日本に定着しないこと」と話す。

「お涙頂戴の泣ける映画はバンバン作られるのに、アクションはコストがかかるし、リスキーだっていうことで、なかなか根づかない。Vシネマでもそうだったの。ヤクザや実録ものは求められるけど、アクションはハードルが高い。

だからアクションやってたのは、俺だけだからね。ヤクザ版『ロッキー』、ヤクザ版『インディー・ジョンズ』、ヤクザ版『エイリアン』(笑)。見た人は『面白い』と言ってくれたけど、なかなか広まらない」

積年の思いを胸に、『SCORE』以来の主演に挑んだアクション映画が『BAD CITY』。これからも「生きている限りは、アクション映画を作りたい」と意気込む。

「病院のベッドでは死にたくないよね。まあ、それは大丈夫かな。俺、毎月1回、血液検査やってるから(笑)。死に様がカッコよかったのは、漫画家の梶原一騎さんの弟で、空手家の真樹日佐夫先生。

あの人、すげえ飲むんだよ。朝起きてまずビール、昼から稽古してまた飲んで、夜も稽古して飲む。

その真樹先生が、熱があって肺炎になってるのに、みんなでバーベキューやって、ガンガン飲んで。『次は俺のヨットで飲み直そうぜ』って海に行って、みんながヨットに着いたときには死んでた。

ヨットに上がる階段の3段目で、バーボンのボトル持ったままね。さすが引き際もカッコイイ。俺も、ああなりたいね」

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終わり

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取材・文/泊 貴洋
撮影/柳岡創平
場面写真/©2022「BAD CITY」製作委員会

『BAD CITY』(2022)
製作総指揮・脚本/OZAWA
監督・アクション監督/園村健介
出演/小沢仁志、坂ノ上茜、勝矢、三元雅芸、中野英雄、小沢和義、永倉大輔、山口祥行、本宮泰風、波岡一喜、TAK∴、壇蜜、加藤雅也、かたせ梨乃、リリー・フランキー
配給/渋谷プロダクション

「犯罪都市」の異名を持つ開港市で、韓国マフィアがヤクザの組長を惨殺。時を同じくして、五条財閥の会長が無罪放免になる。その判決に裏があると考えた検事長は、特捜班を結成。ある容疑で拘置所に勾留中の元強行犯警部・虎田誠がメンバーに選ばれる。立ちはだかる巨悪との戦い。果たして虎田ら特捜班は、五条を検挙できるのか——。

2023年1月20日(金)より全国公開。新宿ピカデリー同日18時30分〜の回の舞台挨拶に小沢仁志、坂ノ上茜、勝矢、圭叶、山口祥行、加藤雅也、かたせ梨乃、園村健介監督が登壇予定!

公式HPはこちら https://www.badcity2022.com