本当に楽しいことは自分にしかわからない
<ミエのこころえ>
楽しいことは
自分から見つけに行かなきゃ。
外に出かけていくんです。
いくつになっても知らないことが、
世の中にはいっぱいあるんですから。
「私には何が合っているんでしょうね」と
相談されることもあります。
本人がわからないのに、
他人の私にわかるはずがありません。
「何をしたらいいのかわからない」
そう口にする人が、多くてびっくりします。
「私には何が合っているんでしょうね」と相談されることもあります。
楽しいと感じることは、人さまざま。きょうだいだって、友だちだってひとりひとり、趣味嗜好が違います。
私は音楽が好きだから、朝起きたらすぐにラジオをかけるし、帰宅すればすぐにジャズやクラシック、ハワイアンを流し始めます。
音楽に包まれていたら、私は幸せなの。
でも、10分もすると音楽に飽きてしまうきょうだいもいます。
妹は料理が得意で、楽しげに手際よく、ちゃちゃっと何品も同時に作ってしまいますが、私は料理が苦手で、できればやりたくないほう。
同じ親から生まれ、子ども時代を共にしてさえも、楽しいと思うことは一致しなかったりするものなんです。
だいたい本人がやりたいことがわからないのに、他人の私にわかるはずがありません。
そんなことを人に尋ねるのは、「これをやってみたらどうかしら?」と誘ってくれることを期待しているのか、あわよくば、「あなたには○○の才能があると思うわ」と自分でも知らない可能性を誰かが見つけてくれると思っているのか。
誰かが親切に「○○がいいんじゃない?」と言ったところで、「う~ん、そうかな」なんて他人事とみたいに、口を濁して、やっぱり動こうとしなかったりする人も多いんです。
立ち止まったままでいるのは、本気ではないからじゃないかしら。人に期待したところで、答えは出てきません。自分で見つけるしかないんです。
ただ、これまでン十年以上生きてきて、わからなかったんですから今までと同じことをしていても、「私はこれが好きなんだ」と気づくことがあるとも思えません。
何もせずして、天から欲しいものがふってくるなんて幸運はないんです。