惜しくも次点の岡崎市。ナンバー2に推したい理由は？
一方で、岡崎市が豊田市に肉薄している点も見逃せない。いま全国的に注目を集めているのが岡崎市だ。
それというのも、市の中心部にある岡崎城は徳川家康生誕の地。松本潤が主演を務める大河ドラマ『どうする家康』にあわせて1月21日には「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」がオープンするなど、市をあげての“家康祭り”が始まっている。
「市内には家康ゆかりの場所がたくさんあり、生誕の地でもある。観光地としても全国区でしょう」（47歳男性・弁護士）
と、やはり家康を全面に推す声が多かったのだが、家康と肩を並べるほど言及されたのは、なんとあの人気ユーチューバー。
「歴史よりも東海オンエアの存在が一番の理由ですね。東海オンエアのおかげで、岡崎へ行く人はかなり増えたんじゃないですかね」（17歳男性・高校生）
「市内のいろんな場所にサインがあったり聖地があります。東海オンエアが描いた壁画はすごい人気で、それを巡りにくる人が大勢います」（20歳女性 大学生）
栄でも人気の岡崎市だが、現地はより「岡崎愛」が強かった。取材班が岡崎市民30人に同様のアンケートをしたところ、全員が「名古屋に続く都市は岡崎市」と声を揃えた。
「愛知といえば味噌料理ですけど、それに欠かせない八丁味噌といえば岡崎なので、愛知を支えてるってことになる気もしますね」（27歳男性・会社員）
「愛知の他のご当地キャラに比べてオカザえもんは有名ですよね、非公式のご当地キャラなのにいろんな商品が出していたりして。あのシュールな見た目が人気なんですかね」（31歳 男性・会社員）
大河ドラマ人気で知名度と人気が浮上しつつある岡崎市だが、「どうしても２位にはなれない」と、諦めに似た自虐の声も聞かれる。
「結局、大河ドラマが家康の時しか注目されない。新幹線もとまらないし……」
どうする家康？
取材・文／神保順紀
集英社オンライン編集部ニュース班
