風俗経験がマッサージの仕事にも活きている

「風俗で稼いだ数千万円はほぼホストとタクシー代に消えた」突然の乳がん発覚で風俗引退、その後の人生は…!?_3
抗がん剤治療ですべて抜けてしまった髪も伸びてきた。「髪質がふわふわに柔らかくなりました」

抗がん剤治療後、先生から「そろそろ仕事を始めてもいいよ」と言われた時にパッと思いついたのは、マッサージの仕事だったという。

「私は昼職の経験はなくパソコンも使えませんし、いまさらそっちじゃないだろうと。やはりそれまでの経験を活かすには接客サービス一択でした。それも体に触れて疲れを和らげたり癒しを与えることは、これまで自分が“お客様はどんなプレイを求めているのか”を必死に追求してきた経験を活かせるのではと。
どんな強さでどんな手順で体に触れればいいか……お客様の反応を伺いながら手技をする。これぞ風俗で培ったことを活かせる仕事だと思いました」

マッサージ店の客の中には少なからず嫌な客もいる。そういう時の対応も風俗時代の経験が活きているという。

「自分を神様だと思ってるかのような横柄な態度や言葉使いの方、すぐにスタッフのチェンジを要求してくる方などもいます。でも、そんなのは風俗時代の変わったお客様の要求からしたら可愛いもんです。どんな態度をされても、どんな言葉を投げかけられても動じない心を身につけられたのは、風俗で働いた20年間の賜物だと思っています(笑)」

一体どんな風俗時代の経験が今に生きているのかも聞くと…。

「忘れられないのはデリヘル時代に80代のおじいさんの汚部屋に伺った時のこと。それも超・汚部屋。足の踏み場がないのはもちろん、自分の大小便をペットボトルやカップラーメンの空箱に入れたものがあちこちに点在してて…」(あまりに酷い内容なので省略)