韓国の文化をその場で体験できる
韓ビニは2020年12月に1号店である川口本店が開店し、その後フランチャイズ店舗も含め、急激に店舗数を伸ばしています。現在(2022年11月)21店舗あり、直近でさらに3店舗のオープンを予定しているとのこと。
今回訪れた松戸店は、2022年4月のオープン。営業所や物流センターが併設され、大きな国道に面しています。入り口にあるモニターでは、韓国アイドルのパフォーマンス映像が流れていて、ここだけまさに新大久保のよう。韓ビニ各店にはそれぞれ特徴があり、たとえば川口本店では韓流フライドチキンが食べられるのだとか。
「千葉の柏店には、自動調理器でインスタントラーメンが作れるイートインコーナーがあります。韓国のコンビニには基本的にイートインスペースやテラス席があり、そこで食事をする人も多いんです。そうした韓国の文化も体験してもらいたい、と思っています」(鹿島さん)
たしかに、日本でも大ヒットしたサバイバルドラマ「イカゲーム」でも、コンビニの前に置かれたテーブルで主人公が焼酎を飲むシーンがありました。それが日本でも体験できるなんて…!
店内に入ると、まず壁一面にずらっと並べられたインスタントラーメンが目に入ります。インスタントラーメンは、韓ビニの主力商品の一つ。今では日本のコンビニやスーパーでも韓国のラーメンが買えるようになりましたが、韓ビニの品揃えは、まさにケタ違いです。棚にズラッと並んだ袋麺・カップ麺は、見ているだけで楽しくなります。
「インスタントラーメンの中でも、今は『リアルチーズラーメン』が一番売れています。韓国のインスタントラーメンは辛いものが多いのですが、これはまったく辛くないので、日本人でも食べやすいのが人気の理由かもしれません」(鹿島さん)
「辛ラーメン」や「ノグリ」といった有名なラーメンが辛すぎて食べられない私には、こういったラインナップはありがたい。そして、今日は『ジンラーメン』と『ビビン麺』を探しにきたのですが、置いてあるか鹿島さんに聞いてみると…。
「もちろんありますよ。もしかして、BTSのファンですか?」(鹿島さん)
ラーメンのチョイスで、推しがバレるとは…。そう、筆者はBTSのファン、通称ARMYです。
ジンラーメンは、BTSメンバーのJINくんがCMに出演しているのを見て興味が湧き、ビビン麺はライブ配信やドキュメンタリー番組などでメンバーが食べていたので、私も食べてみたくなりました。
「アイドルが食べていたものに興味を持って購入してくださるお客様は多いんです。なので、商品のポップには『○○が食べていた』といった情報も書くようにしています」(鹿島さん)