中井貴一さんとサクランボ・コミュニケーション!?
──中井貴一さんや佐々木蔵之介さんと共演されて、いかがでしたか?
貴一さんは大尊敬する俳優さんです。僕は撮影現場で「こういう台詞回しをされるから、キャラクターが立ってくるんだ」とか、目の前でお芝居を見させていただき、たくさんの学びを得ました。
貴一さんと共演したいと思っている俳優さんがたくさんいる中、共演できて「勉強代を払うべきではないか……」と思ったくらいです(笑)
──現場でのコミュニケーションは結構あったのですか?
本当に優しいんですよ。撮影現場に貴一さんがサクランボを差し入れてくださったことがあったのですが、僕はサクランボが大好物なので、よく食べていたんです。そしたら貴一さんがそれに気づいて、紙コップに「安田くん」と書いてサクランボを取り分けて、僕専用のサクランボカップを作ってくださって。そんなことしていただいて、僕は本当に幸せ者です。
──佐々木蔵之介さんの印象はいかがでしたか?
蔵之介さんは関ジャニ∞の横山(裕)くんも『破門 ふたりのヤクジョーガミ』(2017)で共演してお世話になっていたこともあり、撮影が楽しみでした。
蔵之介さんは背中で語る男といいますか、無言の説得力があるんです。蔵之介さんが演じる野田は陶芸家なのですが、現場では本当の職人のようでした。目つき、手さばき、佇まいが完全な陶芸家! 周囲にはわからないようにものすごい努力を積み重ねているんだろうなと思いましたし、それが役に完璧に反映されていてさすがでした!
──第1作目の舞台が大阪の堺、第2作目は京都、第3作目は大阪城ですが、関西人として大阪ロケはいかがでしたか?
大阪城の全面協力で撮影できるなんて、すごいことだと驚きました。あと今回の映画は、豊臣秀吉の幻の茶器「鳳凰」というお宝をめぐる物語なので、僕は豊臣秀吉のお墓にご挨拶に行ったり、大阪のいろんな場所でロケをしたりしたので、地元感がありましたね。
また佐々木さん、中村ゆりさん、塚地武雅さん、宇野祥平さんなど、この映画は関西出身の方が多く出演しているんです。だから現場では関西弁が飛び交っていて、関西弁しか喋られへん自分にとってはよかったです(笑)