M-1で女性芸人が優勝できなかった理由

――そもそも、長年M-1で女性芸人が優勝できなかった理由はそういうところにあったと。著書には「カメラの前に出てきて3秒で面白さが伝わる」ことが女芸人にはより強く求められるといったことも書かれていました。

そうですね。テレビから女性芸人が与えられる尺の短さについてはコラムにも書いていますが、その短さゆえ、どうしても見た目のインパクトに重きを置かれ続けてきたんですよね。女性コンビで決勝進出経験のあるアジアンもハリセンボンも、どちらもものすごい実力のあるコンビでありながら、いや実力のあるコンビだからこそ、テレビからの要請の範疇から抜け出せなかった。

M-1の歴代の優勝ネタって、めちゃめちゃ普遍的なものが多いじゃないですか。自転車のチリンチリン盗まれておかしくなるとか、コーンフレークは生産者の顔が見えないとか。
テレビはどうしても「女性性」を求めてくるわけですけど、そこから抜け出して、自分たちの「おもしろさ」を見つけ出した女性コンビが増えれば、また、見る側がそれをきちんと評価できたら、女性コンビが優勝する未来はちゃんとあると思います。

――そんな中、今年のM-1グランプリで注目している女性コンビはいますか?

今年はすごいですね。ヨネダ2000とハイツ友の会という2組が準決勝進出。男女コンビもシンクロニシティとTHIS ISパンが勝ち進んでいます。M-1も変わろうとしているんだなと思いました。

――男性コンビはどうでしょう?

Dr.ハインリッヒさんのインタビューでも名前が出てきたヤーレンズ。おもしろい人たちは必ず報われる世界であることを証明してほしいです。