「脱ぐ覚悟はできていた」グラビアアイドル清瀬汐希が全裸で挑んだ不倫純愛物語_2

いけないとわかっているけど…

――禁断の愛への入口を見つけた?

そこまで大袈裟なものではないんですけど…亜美さんが才能あふれる年下の画家に惹かれていった理由はわかるような気がします。

――具体的にはどういうところでしょう?

亜美さんは旦那さんとも愛し合って結婚したはずなんです。年下の彼に出会う前は…ううんそうじゃないな、きっと出会ってからも旦那さんのことは好きなんです。でも日々を重ねるなかでどんどん刺激がなくなっていって…。

――当たり前ですが夫婦は、もしかするとカップルも、長く一緒にいると空気のような存在というか、そこにいるのが当たり前になっていきます。

着ていた洋服のポケットにティッシュを入れたまま洗濯機に放り込んだり、ソファーに寝そべったままテレビを見たり。

――オナラをするのも平気になったり?

そこまでは、わかりませんけど(苦笑)。でもそんな時に、仕事や趣味のことをわかってくれる、理解してくれて、気遣ってくれる。気持ちを共有してくれる、繊細でイケメンの男性が突然現れたら、やっぱり揺れ動きますよね。

――そこで亜美さんとしては?

亜美さんは、そういう自分の気持ちをちゃんとわかっている女性で。その気持ちに従って走っていきたいという気持ちもあるけど、でも流されちゃいけない、家に帰れば旦那さんがいるんだからという、二律背反の中で悩んで、自分の中できちんと結論を出してから動く女性なので、余計に苦しかったと思います。

――そういう意味では亜美さん、旦那さん、若き画家と、メインで登場する3人の性格が個性的に描かれています。

言葉も行動も感じたまま衝動的に動く、若き画家・柏木さんに対して、疑念を抱きながらも必死に今の生活を守ろうとする旦那さんがいて。その2人の間で揺れ動く亜美さんが、もしかしたら、一番普通なのかもしれないなって思います。

――3人のうち誰に感情移入をして観るかによって、作品そのものの印象も大きく変わってくる感じがします。

特に旦那さん視点で見てくださる方には、ものすごくツライ映画なのかなと思います。亜美さんを演じている私でも、旦那さんを見ていると、切なくて泣きそうになりましたから。

――なのに、禁断の恋に足を踏み入れてしまう?

いけないことなんです。私も許せないと思います。頭ではわかっているんですが、そういう状況でそういう人が現れたら、やっぱり惹かれてしまうのは仕方がないのかなと。いけないことだし、許せないけど、こういう不倫ならしてもいいかなと思っちゃいました。