耳を温めると自律神経が整う理由
気温差が大きい今の時期に自律神経を整えるのに、簡単で行いやすくおすすめなのが、耳を温めることです。
動脈と静脈をつなぐ血管(=AVAまたは動静脈吻合)は、手足末端や耳などに多く存在し、この血管を温めて熱を放散させることで、深部体温を下げることができます。
耳を温めることで深部体温を下げ、さらには、皮膚温度を上げて深部体温との差を小さくすることは、リラックスや快眠につながります。
また、耳介(じかい=外側に張り出している部分)には、自律神経、とくにリラックスに関係する副交感神経が豊富にあります。東洋医学でよく使われるツボも、耳介に集中しています。
子どもがいる人なら赤ちゃんが寝る時に耳を触ってあげると、途端に眠ってしまうという経験をされたこともあるかもしれません。
とくに親しい人との触れ合いでは、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌され、安心感が生まれることでリラックス効果がもたらされます。
それほどに耳は、リラックス・安心感をもたらしてくれる部位なのです。
耳は常に露出している部分ですし、服を脱ぐ手間もないので、簡単に「手当て」ができるのが良い点です。
耳の温め方として単純な方法ですが、両手で耳を覆うことでも温かく感じると思います。
寒い時期はニット帽や耳当てなどで耳を冷やさないようにするといいでしょう。
リラックスしたいときは蒸しタオルで耳を5~6分程度覆うと気分が落ち着きます。
さらに耳をひっぱる、触るだけでもリラックスできると思うので、仕事や家事の合間にやってみてください。
その他、自律神経が乱れる原因となる生活習慣を見直しましょう。
・就寝・起床時間がバラバラ
・スマホ・パソコンを長時間使う、
・とくに夜、就寝前までスマホを見る
・湯船につからない入浴習慣
・朝日を見ない・浴びない
・朝食を食べない
・音の刺激が多い(スマホやゲームのやりすぎなど)
などは気象病の原因にもなるので、改善するように心掛けてください。