スタントパフォーマーと女優の違い
――そもそも、どうしてスタントパフォーマーになろうと思ったんですか?
スタッフとして初めて撮影現場に行けたのがアクション部だったんですよ。もともとはとある撮影にサードカメラマンとして呼んでもらえることになってたんですけど、やっぱり経験がなさすぎるからダメになってしまって。しょんぼりしているところに、「だったら、アクション部くる?」と誘われたのがきっかけです。本当に人のご縁でアクションの道に引き込まれていって、いまに至っています。
――伊澤さんはスタントパフォーマーでありながら、女優としても活動をしています。それぞれの立場で現場に入るときの違いはありますか?
アクション部で入るときは、他の演者さんの安全面のサポートに気を配るのも仕事なので、自分の動きだけというわけにはいかないんですが、役者で入ったときは安全面のサポートなどはアクション部に任せて、自分は役に入って感情を探すことに集中できるので、その違いは感じます。
ただ、プレイヤーとしてカメラの前に立ち、そのときの自分の全力を出すという意味で、根本は一緒だなと最近は思うようになりました。顔が映るか、映らないかくらいしか違いはないかもしれないです。