セクシュアルアイテムの選び方

鈴木さんは、「セックスローションを使用すれば、性交痛が軽減することがあることを知ってほしい。そして、まずは試してみてほしい」と言う。

現在は、YouTubeなどでローションの使い方やアイテムなどの情報を手軽に入手できる。bda ORGANICも、「セクシュアルウェルネス塾」と称したYouTubeチャンネルを配信中だ。

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セックスローションを選ぶ際には、そのローションがどんな製品か、自分の目で確かめた方がいいだろう。デリケートゾーンの経皮吸収率はかなり高いため、体内に成分が吸収される懸念があるからだ。膣内に使うものは、安全なオーガニック製品を使用することが推奨される。

バイアグラの普及で増加?「セックスが痛い」更年期女性に優しいセクシュアルローション_2
画像/スパイス・アンリミテッド提供

またセクシュアルアイテムと一口にいっても、さまざまな用途の製品があるため、自分の悩みやニーズに合ったものを選びたい。

例えば、bda ORGANICの潤滑ゼリーは、性交痛を解消するためのもので、セックスやセルフプレジャー時に使用するものである(通常時の膣内の乾きをカバーする化粧品とは異なる)。外陰部に乾きや痛みを感じる人は、膣入口をバームでマッサージすることがおすすめだ。現在、bda ORGANICでは該当製品をリニューアル開発中とのことなので、そちらも楽しみに待ちたい。

年齢に関係なく快適なセックスライフを!

フェムテックという言葉や技術、情報の拡大、そして性教育の改革を唱える支持の増加など、確実に2020年代の日本は、女性のからだや性に対してオープンにはなっただろう。

それでもまだ、更年期以降の女性の中には、性についてオープンにすることに恥ずかしさを持っていたり、我関せずな人が多い印象があることは否めない。しかし、体の痛みを我慢する必要は全くない。できるだけ快適に生きたいと願う気持ちは万人にあるはずだ。

つい先日、アメリカが誇るクイーンオブポップ・マドンナが、ファンからの質問に、「今、一番楽しいことはセックス」「自分の人生そのものもセックス」と発言したという記事が出たばかり。このオープンな発言には賛否があるかもしれないが、比較的前向きに捉えられていることもまた、現代らしさなのかもしれない(もちろんお国柄もあるとは思うが)。

店頭でセクシュアルアイテムの販売経験がある筆者から見ても、熱心に話を聞き、ローションを購入していくのは、実は圧倒的に更年期以降の女性が多かった。そして、大半の女性が「使ってみてよかった」「もっと早く知りたかった」と伝えてくれた。

店頭に立つスタッフとしてその時に感じたのは、「今までこういった製品や情報がなかったことは、どれだけ多くの女性を辛くさせていたのだろうか」ということだった。

これからさらに、日本女性たちが痛みや辛さを打ち明け、共感し、寄り添える世の中になることを願っている。また多くの女性に、痛みを我慢せずセックスやセルフプレジャーを大いに楽しんでほしいと思う。

バイアグラの普及で増加?「セックスが痛い」更年期女性に優しいセクシュアルローション_3
画像/スパイス・アンリミテッド提供

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