――もともとゲーム実況の動画を見るくらいですし、ゲーム自体はお好きだったんですよね。どんなゲームをやられてこられたんですか?

最初に買ってもらったのが、ゲームボーイアドバンスSPの『マリオVSドンキーコング』で、めちゃくちゃやりました。そのゲームがやりたかったというより、“マリオのゲーム”が欲しくて、ちょうど出ていた新作を買ってもらった感じですね。小学校くらいまではやっぱり任天堂のゲームが多くなりますね。ゲームキューブで『大乱闘スマッシュブラザーズ』をやったりして。

――物心がついてから『モンハン』になったんですね。

そうですね、中学生くらいからですかね。素材を集めて武器を強化していくのが楽しくて、やりこんでましたね。『モンハン』っていろんなタイトルが出るので、PSPでもやって、wiiでもやって。

――ゲーム好きで、そこから実況を見始めるようにもなって。チャンネルを初めてからは運営はスムーズでした?

声を入れるのだけはマジで恥ずかしかったですね。普段一人でゲームをしていたら、絶対喋らないじゃないですか。だから、憧れて始めてはみたもののなかなか慣れなくて、ずっと無言で……。ちょっとずつリアクションを取りながら、徐々に喋れるようになった感じです。

YouTubeのUIが日本語対応してない頃から動画をアップ。大人気YouTuber・ポッキーの努力のキセキ_3

――登録者数はどんな感じだったんでしょう。

1万人もいなかったと思います。でも、当時のゲーム実況界隈なら、最多登録者数を誇るチャンネルでも確か3万人くらい。YouTubeのユーザ数が今よりもうんと少ない時代なので、仮に5000人でもすごいとされていたんですよね。

――そこから一度、チャンネルを辞められるんですよね。

はい。学生だったんで、このまま実況をしていていいんだろうかっていうのがあって。わりと忙しくて、学校に行って、帰って、実況動画を上げるというのも難しくなってきたんです。それで一回消しました。でも、ゲーム自体は好きだから、普通に家でプレイしていて。その間に色々考えて、やっぱりもう一回、今度はちゃんとやろうと。それで2013年に今の『ポッキー』を開設しました。

――心境の変化はありました?

それまでは『モンハン』みたいに好きなゲームを1本ずーっとやってたんです。でも休んでる間にいろんなゲームを遊ぶようになったので、ちょっとスタイルを変えてみようと。もともと最初に好きだった実況者さんは、自分で掲示板を作ってリクエストを募集していたんです。それを真似してみようと思って、視聴者さんからの「こういうゲームやってほしい」という声に応えるようになりました。

――今のポッキーさんのスタイルになっていったわけですね。

そうですね。コメントが来るっていうのがめちゃくちゃ楽しくて。コメントが欲しくてリクエストを募集してるところもありました。

YouTubeのUIが日本語対応してない頃から動画をアップ。大人気YouTuber・ポッキーの努力のキセキ_4

――今でも、Twitterなんかを見ていてもリプライがすごく多いですもんね。距離感の近さを感じます。

ありがたいことに、僕がつぶやきを投稿してなくても、「今日は○○しました」ってレスをくださる方がいるんですよね。すごく嬉しいです。