作中に何度も登場する“あのシーン”
――ストーリーラインについては基本的に瀬森先生が考えていらっしゃるのでしょうか。
瀬森 お話の内容については、ほぼすべて私が担当しています。私がプロットをお渡しして、赤原先生にネームを描いていただくのですが、ネーム途中で「こうしてもいいですか?」とアイデアを入れていただくことは多いです。そこは赤原先生を信頼しているので、おまかせしています。
赤原 本編には全く関係のない『簡ロマ』萌えトークをしている時に私が「鹿嶋がこういう台詞を言ったらいいのでは?」「こういう展開があったらいいのでは?」とポロッと言ったことを、瀬森先生が組み込んでくださることもあります。
――性描写も同様ですか?
瀬森 基本的に私が見たいものをリクエストしていますが、赤原先生のアイデアを取り入れていただくことももちろんあります。
赤原 要望に応えるのが私の仕事だと思っているものの、実は『簡ロマ』を描くまでエロをほとんど描いたことがなくて、最初はすごく苦しみました……。ただ、瀬森先生とNGの性癖が被っているので、それはとてもよかったなと思っています。
瀬森 赤原先生には本当に感謝しています……。だからプロット時点で「ここはこういう体位が良いです」「こういう表情にしてください」「ここが決めゴマです」など、かなり細かく要望を描いています。
例えば、私、“受け”の口に“攻め”の指を突っ込む動作がすごく好きで、作中のエッチシーンに何回も出てくる。プロットをお渡しするたびに「また鹿嶋の口に真田の指を突っ込んでしまいました……すみません……」と謝っています(笑)。
――赤原先生が描いていて「楽しい」と感じるシーンはありますか?
赤原 キスシーンは描いていて楽しいですね。
瀬森 個人的に連続ゴマのキスシーンが凄く凄く好きです。毎回やってほしいくらい(笑)。
赤原 ありがとうございます(笑)。