アウトドア向けスピーカーの選び方

Bluetooth対応ワイヤレススピーカーといえば、ソニーやBose、JBLといったメーカーが売れ筋と呼ばれる人気製品を発売しています。まずはこういった信頼性の高いメーカーやショップ等のWEBサイトを訪れて、自分の好みに合う「デザイン」などをざっくりと品定めすると良いでしょう。

次に、アウトドアに連れ出して使用するのであれば「バッテリーの持続性能」は必ず確認しておくこと。市場で販売されているワイヤレススピーカーの中には、スマートフォンと無線で接続できても、電源は壁コンセントにケーブルを挿して取らなければならない「ポータブルじゃないワイヤレススピーカー」もあるので注意が必要です。

バッテリー性能については、アウトドアレジャーに出かけて約半日使い倒すことを想定すると、10時間以上の連続再生に対応する製品が理想的です。

またバッテリー性能と同様に重要なのが、「防水性能」です。「アウトドア対応」を謳うワイヤレススピーカーは多くの場合防水性能を備えていますが、念のため仕様リストの「防水・防滴/防塵」性能に関する記載を確認しておくことをおすすめします。

ワイヤレススピーカー等のポータブルオーディオ製品の防水・防塵(砂やホコリ)性能の指標はIEC(国際電気標準会議)が定めた「IPコード」で記載されることが多く、IPの後の3桁目が防塵、4桁目が防水・防滴性能を表しています(たとえば「IP67」であれば、「6」が防塵、「7」が防水・防滴)。

この数字が大きいほど耐久性に優れており、ワイヤレススピーカーの場合は防水・防滴性能が「5以上は雨に濡れてもOK。汚れたら真水で洗える製品」であると覚えておくと良いでしょう。なお、「7以上は一定条件(水面下15〜1mの場所に30分間)で水に浸かっていても大丈夫な製品」になります。防塵性能に関して記載していない製品の場合、仕様は「IPX●」(●に防水数値)のように表記されることも、併せて覚えておくと便利です。

水に濡れても大丈夫! アウトドア・レジャーで使いたい最旬ワイヤレススピーカー5選_
川やプールなどの水辺での利用を想定している場合は、防水・防滴性能を持つ製品を選ぶようにしよう
水に濡れても大丈夫! アウトドア・レジャーで使いたい最旬ワイヤレススピーカー5選_02
パッケージやカタログに記載されているIPコードが防塵・防水仕様の指標になる

さらに、屋内の静かな場所と屋外では、スピーカーの「音の聴こえ方」は環境によって大きく変わるもの。バッテリー性能、防水性能に加えて、スマートフォンアプリ等を使って音質を自由にカスタマイズできる機能を備えているモデルを購入すると、アウトドアシーンでも自分好みのサウンドを得やすくなります。

最後に、買いたいスピーカーにおおよその目星がついたら、できれば近くのショップに足を運んで実機を体験してみましょう。写真を見て気に入っていたデザインも、実機を見ると印象が変わることがよくあります。想像していたよりもサイズが大きくて持ち運びづらいと、他の製品を選びたくなるものです。

そして店頭で試聴ができるのであれば、ぜひ音を聴かせてもらいましょう。先述のとおり実際に使用する環境によって聴こえ方は若干変わるものの、アウトドアで音楽を再生したときのおおよその印象は掴めるはずです。

ちなみに最近のBluetooth対応ワイヤレススピーカーの中には、同じモデルを2台揃えて「ステレオ再生」が楽しめる製品も増えています。そのため、ホームリスニングでバリバリ使うイメージを固めたい場合は、欲を言えば静かな環境でステレオ再生の試聴もしたいところです。

水に濡れても大丈夫! アウトドア・レジャーで使いたい最旬ワイヤレススピーカー5選_03
スピーカーの音質を調整できるイコライザー機能がアプリに搭載されていると、さまざまな場所でベストなサウンドが楽しめる