今すぐ実践できるスライドづくりの3つのコツ

プレゼン冒頭で相手の興味・関心を引いたあとは、スライドを使ってサービスを紹介していく段階になるが、資料作成時にはさまざまなテクニックを用いることで、より相手の注目を集め、効果を上げやすくなる。スライドづくりに関して、特に初心者におすすめの3つのポイントについて説明してもらった。


❶スライド1枚あたりの文字数を減らす

人間の認知特性などを考慮すると、1枚のスライドに盛り込む文字数はなるべく少なく、10秒程度で理解できるものが望ましい。社外のプレゼンでスライドは「読ませるのではなく、見せるもの」というのが鉄則だと前田さんは言う。タイトルやキーメッセージは上限13文字を目安とし、補足の説明40文字を含めても53字を超えないようにしよう。

「キーメッセージは『加入者が増えています』のように、重要な要素以外はカットします。もちろん、ここには相手の心を動かすような強い言葉に練り上げていくことが重要です」

資料のタイトルは13文字以内が鉄則! ウィズコロナ時代の超プレゼン術_6
スライド1枚におけるトータルの文字数は53字以内に収めるようにしよう(出典:前田鎌利著『完全版 社外プレゼンの資料作成術』)

❷要所にアニメーションを入れる

オンラインでのプレゼンでは通信の遅延が発生することがあるため、アニメーション効果を敬遠する傾向がある。だが、重要なポイントには目線を誘導するためにPower Pointの「フェード」やKeynoteの「ディゾルブ」効果を用いるのがおすすめだ。

「アニメーション効果は多用すると安っぽくなってしまいますが、人の目は動きのあるものを追いかける習性があり、相手の理解も速くなります。また、トークの内容とビジュアルを段階的に表示することで、これから説明する内容を先読みさせない効果もあります」

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アニメーション効果を使うと、スライドを先読みさせない効果も得られる(出典:前田鎌利著『完全版 社外プレゼンの資料作成術』)

❸フォントはゴシック体が基本

スライドの視認性を高めるには、ゴシック体のフォントを使うのが基本となる。特にキーメッセージのようにインパクトが求められる部分には、「HGP 創英角ゴシック UB」や「ヒラギノ角ゴ StdN」、OSを選ばない「メイリオ」の太字フォントが特に読みやすく適している。また、キーメッセージ以外は「MSPゴシック」や「ヒラギノ角ゴ ProN」「メイリオ」のようなベーシックなフォントを利用したい。

「デザインにこだわりがあると、ついスマートな明朝体や小さな文字を使いがちですが、社外プレゼンで重要なのは、誰にでも読みやすくインパクトを与えること。斜体や下線、影文字という装飾は視認性を下げるため避けましょう。ただし、明朝体についてはネガティブなメッセージを強調する場合に限ってピンポイントで使うと効果的です」

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社外プレゼンでもっとも大切なのは、「誰にでも読みやすい」かつ「インパクトがある」こと。斜体や下線、影文字などはあまり利用しないようにしよう(出典:前田鎌利著『完全版 社外プレゼンの資料作成術』)

プレゼンで大切な心がけは、相手の気持ちに寄り添うことだと語る前田さん。その心がけを正しい方法で伝えることは、オンライン全盛の現代にあっても変わらない価値であることは間違いないだろう。

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人の心を動かすスライドづくりには、他にもさまざまなテクニックがある。プレゼン資料づくりに悩んでいる人は、『完全版社外プレゼンの資料作成術』(ダイヤモンド社)など前田さんの著作を参考にしてみよう
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文/栗原亮(Arkhē) 写真/黒田彰