約30匹の野良猫を捕獲
――実際に何匹くらい捕獲できたのですか?
事前に写真を撮ったりコンビニの店員さんに聞いたりしていたところ、確実に10匹以上はいると感じていました。1回目の捕獲で約10匹を捕獲。その後も5、6回ほど捕獲作業をして、合計30匹ほど捕獲しました。成猫はTNRして、子猫は保護して里親探しをしました。
――捕獲作業で気をつけたことはありますか?
捕獲器は長細いケージのようなもので、中にご飯を置いておき、猫が入って踏み台を踏むと自動的に扉が閉まる仕組みのものです。人間が近くにいると警戒されてしまうので、遠巻きに見守りながら行います。また、捕獲作業時には、野良猫をよく思ってない人からいちゃもんをつけられたり、捕獲器に入った猫を勝手に放されたり、悪質な場合は捕獲器ごと持っていかれてしまうこともあるそうです。そのため、なるべく2人以上でやるようにして、捕獲器からは目を離さないようにしています。ときには、夜中に仕掛けて朝まで待つこともありました。
――数十匹もの猫を不妊・去勢手術するとなると費用もけっこうかかると思いますが、補助金などはあるのでしょうか?
例えば、私の住む東京都町田市の場合、現在、指定病院で手術して申請すれば補助金が出ます。当時もあったかもしれませんが、そこまで頭が回らずに自費で行いました。野良猫の手術はやってくれないところもあるので、獣医探しも大変でしたね。
一般的な動物病院では、飼い猫も野良猫も手術費用は同じで1~2万円ほどかかりますが、野良猫の避妊・去勢手術に力を入れている病院は5000円~1万円以内でできます。最初は遠くの病院まで行っていましたが、近所にも同じくらいの費用でできる病院があることを知ってからは、そちらにお願いするようになりました。