セリーヌ&ローガン監督の今後のプランと次回作は?

100年前に作られたNYの地下システムに暮らす母娘の物語〜映画『きっと地上には満天の星』_6
左からローガン監督、セリーヌ監督
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ー共同監督&脚本家として2015年からコラボレーションをスタートさせたセリーヌとローガンは、これまで何本かの短編を発表。今回の『きっと地上には満天の星』が長編映画デビュー作だ。セリーヌは俳優として、ローガンは編集者としての活動もしているとのことだが、ふたりのプライベートはどうなっているのか?

セリーヌ 実は私たちは2017年に結婚しました。結婚式の場所は何と東京だったんです! 今は私自身、子どもの誕生を心待ちにしています。

ーどうりで、インタビューでの息もピッタリ合っていたはずだ。若いふたりの前途を祝福したい。私生活でも大きな決断をしたふたりだが、共同監督&脚本家としての仕事の方でも順調にキャリアを伸ばしている。

『シックス・センス』(1999)、『サイン』(2002)で知られるM・ナイト・シャマラン監督が製作総指揮を務めたApple TV+の『サーヴァント ターナー家の子守』(2019~)のシーズン3から監督として参加しているのだが、その流れで、シャマランをプロデューサーに迎えて、第2作目となる新作の長編劇映画の撮影を終えたところだという。

その次回作のタイトルは『The Vanishings at Caddo Lake』というそうだが、そのタイトルから想像される通り、ジャンルとしてはミステリー・ホラーだという。上げ潮の若きふたりの活躍からは今後も目が離せない!



取材・文/谷川建司

『きっと地上には満天の星』(2020)Topside 上映時間:1時間30分/アメリカ
NYの地下鉄のさらに下に広がる暗い迷宮のような空間で、ギリギリの生活を送っているコミュニティがあった。ある日、不法居住者を排除しようと市の職員たちがやってくる。隠れてやり過ごすことができないと判断したニッキー(セリーヌ・ヘルド)は、5歳の娘リトル(ザイラ・ファーマー)を連れて地上へと逃げ出すことを決意する。初めて外の世界を体験するリトルは、眩いばかりの喧騒の中で、夜空にまだ見ぬ星を探し続ける。N.Y.の街で追い詰められていく母娘に、希望の光は降り注ぐのだろうか。

8月5日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
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配給:フルモテルモ、オープンセサミ