オンラインでは他人と打ち解けやすい一方で…

高度にオンラインコミュニケーションが発展した現代では、コミュニケーションの往復の回数が劇的に増えた一方、発信内容を熟慮する時間が確保できないまま、メッセージを返信してしまうことが多くなった気がする人もいるのではないでしょうか。

また、匿名の世界における責任感の低下や、相手から直接仕返しを受けることはないという間違った安心感から、より攻撃的な言動が現れやすくなったと思う人もいるでしょう。

研究によると、私たちはインターネットで他者と対話する場面では、リアルだったら言わないようなことでも、言葉にしやすくなってしまうそうです。たとえば、初対面でもタメ口で相手に話しかけることや、躊躇なくからかいの言葉を書き込んだりすることは、顔を合わせて対話する場面ではめったに見られないですよね。

しかし、ネット掲示板やSNSでは、当たり前のように見られます。

このように、ネット上のコミュニケーションは、現実世界における対面場面のコミュニケーションよりも、距離も近くなってしまい、ついつい礼を欠いたふるまいをしてしまうことがあるのです(オンライン脱抑制効果)。

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