いよいよ自分の体臭結果が判明!

通常、オドレート社にTシャツが返送されてから1ヵ月を目途に自分の体臭について結果シートがメールで送られてくる。
だが、今回は取材を兼ねてオドレート社に出向き、測定してもらった石田氏に解説いただくことにした。

測定方法は、臭気判定士がTシャツの臭いをかいで臭いの強度と不快度を測定する嗅覚測定と、さらに機器によって臭いの成分を解析し、どんな物質がどれくらいあるかを特定する機器分析を併せて行っていく。
臭気判定士と機器の測定結果を元に臭いを判定し、日中のケア、入浴方法、洗濯方法、おすすめの製品などのアドバイスがされる。

結果シートは4~5枚ほどにまとめられている。

「もちろんTシャツや肌に直接鼻をつければ誰でも汗の臭いがしますが、重要なのはその臭いを周囲がどのように感じるか、その臭いがどこまで強いかどうかです。
なので、臭気判定士が臭いの強度0~5段階と周りの人が、その臭いをかいでどれくらい不快かどうかを0~4段階でそれぞれ評価します。
またTシャツの部位別にも測定し、どの部位から臭いが発生しているのかもまとめています。
さらに機器で臭いの原因物質がどれくらい検出されたかを分析します。
臭いはさまざまな物質の総体として存在しますので、単一の物質の多寡(たか)と実際に人がどう臭いを感じるかは必ずしも直結しません。そのため臭気判定士の測定と機器による分析の両方が必要なのです」と石田さん。

自分の体臭がどう判定されたにドキドキしながら、 恐る恐る結果シートを見てみた…

私の測定結果はにおいの強度0、不快度0でなんと「無臭」だった。
臭気判定士の嗅覚による、両脇、胸元、襟元、背中全体も無臭という結果。
石田さんから「夏なので汗はかいていたと思いますが、首元から強い臭いは感じなかったし、脇も同様でした。ただし、おそらく柔軟剤だろうと思われる、甘い香料の臭いがしました」と解説された。
おそらくシーツか下着の臭いが移ったのかもしれない。
「柔軟剤の香りがあったとしても、わき汗臭や加齢臭は独特の臭いがしますので、それは感知しませんでした」と言われてちょっとほっとした。

Tシャツを24時間着て送るだけ。記者が「体臭測定キット」に挑戦_3
測定結果には細かく臭い物質ごとに検出レベルが書かれている

次は、機器分析の判定を見ていこう。
分析シートには、ミドル脂臭の原因物質の「ジアセチル」や加齢臭の「ノネナール」など検出レベルの数値が記されている。
気になっていた加齢臭の物質は標準の4.8、わき汗の原因物質の酢酸も4.3でこれも標準で
気にするレベルではないことがわかった。

最後にアドバイスシートを見ながら「体臭は弱いが、柔軟剤の香りが周囲に優勢に届いているので、そこはT.P.Oで使い分けたほうがいいですね」とアドバイスをいただいた。
これは意外なアドバイスだった。以後気をつけよう。