まだまだ高いが、数年後には安くなる⁉

──1回の充電でどのくらい走りますか?

型式認定を取得した原付二種のAAカーゴベータ8は、航続距離は149km。リチウムイオン電池の登場で、車両重量が軽くなり、走行距離もかなり延びました。

同じクラスのガソリン車であれば、ガソリン満タンで航続距離が300km弱なのでまだまだ追い越せる状態ではありませんが、遠出しない日常使いで考えれば充分なスペックです。例えば、新宿駅から八王子駅まで一般道路で37.3kmぐらいですから。

──EVバイクのラインナップや価格は?

現在はバッテリーの容量違いで原付一種(排気量50cc以下に相当するクラス)・原付二種(排気量125cc以下に相当するクラス)で全4車種を展開しています。

主力商品の三輪電動バイクのAAカーゴは、最低でも80万円を超えるので、なかなか手を出しづらいですが、数年後には、バッテリーの価格が下がり、もっとお手ごろな価格に落ち着くと思います。

また、今であれば、国や東京都のEVバイク導入に対する補助金が申請できます。
国の補助額の上限は、原付一種が6万円、原付二種が12万円となっています。

東京都の補助額は、ガソリン車両とのEV車両の価格差から、国の補助金を除いた額(上限18万円または48万円)です。つまり、ガソリン車両とのEV車両の価格差をなくしてくれます(詳細はHPをご確認ください)。

──最後に、今後の展望を教えてください!

小回りの利き、路地でも走れる小型モビリティーで、流通業界に寄与したいと考えています。現在、運搬専用や自動運転できるバイクや小型自動車を開発中です。少しでも小型モビリティーに興味をお持ちのみなさま、ご期待ください。

生産台数は1日10台。新興メーカーaidea社が描くEVバイクの未来_4
今回、お話を伺った成田裕一郎さん。相模原市の工場にて
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取材・文/Naviee