自宅タイムと週末をすべて集英社作品に捧げた日々

……で、白状します。ワタクシ、『鬼滅の刃』未読でした。アニメも映画も未視聴でした。

あれだけの社会現象となり、知り合った人に集英社に勤めているといえば「ああ、鬼滅の!」と言われ、「ねえ、集英社に勤めてるんだったら、鬼滅の新刊、早く手に入れられないの?」――できません。
「ねえ、鬼滅であなたの推しって誰? 私はもちろん天元さまよ♪」ーーもはや読んでいることが大前提のこの質問。
結構な漫画好きで、少年青年漫画も愛する自分は『ONE PIECE』やら『呪術廻戦』やら『エロスの種子』やら普通に追っかけていたのに、どうしてか手を付けそびれていた『鬼滅』……もはや、社員失格か。

で、読みました、観ました。
『鬼滅の刃』だけじゃありません。およそ集英社の話題になっている作品やメディア化されたものはもちろん、過去の名作やら子ども向け作品やら、年が明けてからの3か月、帰宅してから寝るまで、週末の空き時間、読みまくって観まくって、私の脳内は集英社コンテンツでパンパンに満たされていったのです。

『鬼滅の刃』『ハニーレモンソーダ』『アシガール』『約束のネバーランド』『怪獣8号』『チェンソーマン』『ダンダダン』『初めて恋をした日に読む話』『うちの弟どもがすみません』……漫画だけじゃなくってよ。
『桜のような僕の恋人』『塞王の楯』『後宮史華伝』『キミと、いつか。』……直木賞作品からオレンジ文庫もみらい文庫もなんて傑作ぞろいなんだ!

自分が働く会社の製品をすべて知り尽くしていますか? お試ししていますか?_b
こちらは新書と文庫の新刊たち。逸品ぞろいでございます

閉所恐怖症でなかなか映画館にいけないのですが、空いたころを見計らって『劇場版 呪術廻戦 0』の上映にも足を運びました。
すごい、本当にすごい、今のアニメーション。これがウワサのMAPPAのすごさなのね…自分が見ていた過去のアニメは紙芝居だったのではないか、というほどのすさまじいクォリティ。戦闘シーンでは真剣にめまいがしたものです。

雑誌も改めてめくりまくりました。
本音をいえば実は若いころから雑誌を読むのはあまり好きじゃない。女性誌編集部に20年以上も在籍していながら、なんてこったい、な案件なんですが、トホホな事実です。だから、マキアの編集長だったときにいちばんつらかった仕事は、ライバル誌の「美的」「VoCE」を毎月読むことでした。ナイショですが。
でも久しぶりに見る男性誌・女性誌はやっぱりとても手のかかった質の高いメディアで、改めてすごいなー、大変だろうなー、とページをめくりめくり、手が止まりません。

そうだ、うちにはグッズもあったな、とジャンプキャラクターズショップを覗き(買い物し)、ECサイトもあるんだよな、とミラベラとハピプラストアを覗き(買い物し)、ちょっと大人のコンテンツも見なくちゃね、とグラジャパを覗き(買い物はしなかった)、うらやましいものをお持ちだわ、とひっそりとサイトを閉じました。