「このマンガがすごい!2020 オンナ編」での受賞など、「心が救われる話題書」として人気を集める『フィール・ヤング』にて連載中のマンガ『違国日記』(ヤマシタトモコ)。
主人公は、少女小説家を職業とする35歳の女性・槙生(まきお)。生きることに不器用で、人とのコミュニケーションも苦手な性格だ。そんな彼女の姉夫婦が亡くなり、遺児となった15歳の姪・朝(あさ)を引き取ることになるところから物語はスタートする。
周囲に流されることなく自分の生活を送っている槙生との共同生活で、新しい視点を受け取ることになった朝。そんな朝が、親を亡くした孤独と向き合いながら高校生活を通して、大人になっていく過程で少しずつ自分という存在を見つめ直していくといった内容だ。
本作の魅力は、キャラクターの繊細な心理描写で誰もが抱える仕事や恋愛、「自分とは何者なのか」という人生への漠然とした不安を浮き彫りにしてくれること。加えて、心の中を見透かしたような名言は、人生を前向きに生きるためのコツを教えてくれることにある。
新生活がようやく落ちつき始めたものの、新しい環境に馴染めていないことへの不安を抱いていたり、思うように自分が描く将来への階段を登ることができていない人に、ぜひ読んでほしい作品だ。
心が救われると話題のマンガ「違国日記」の名言5選
「心が救われる話題書」として人気を集める『違国日記』(ヤマシタトモコ)。その魅力を名言と共に紹介する。
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大人にこそ刺さる名言5選
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