現在推している、注目メンバーは3人いる!
――KOOさんの現在の推しは誰なんですか?
うちの娘は、ずっとかえでぃー推しなんですけど、僕はけっこうね、その時によって推し変するんですよ(笑)。今は譜久村さんですね、その前はまーちゃん(佐藤優樹●さとうまさき)だったんですけど去年卒業したので。やっぱり譜久村さんが、モーニング娘’22をずっと引っ張ってきているところが素晴らしいです。ハロー!プロジェクト全体のリーダーとしても、各グループに新メンバーが入って、OCHA NORMA(2022年7月デビューを予定している、ハロプロ最新グループ。お茶の間を楽しませる新世代のスタンダードになるという願いを込めたグループ名)も出てきてという激動の時期なので、きっといろいろなことを日々考えているんだろうな…やっぱり譜久村さんのことは、応援したいという気持ちがとてもあります。
あと去年「ソロフェス!2」(2021年8月CSテレ朝チャンネル1で放送された、ハロー!プロジェクトメンバーが、ご褒美を懸けてパフォーマンスを披露した番組の第2弾)で審査員をさせていただいたのですが、その時の北川莉央さんの「寒いね。」が凄くよかった。MVPを取った野中美希さんの「赤いイヤホン」は、自分で実際にシーケンスをソフトで打ち込んで、楽曲をリアレンジしていて、キーボードも弾いてというのは、それはもう1つ1つの音をしっかり聴かなければできないし、それが身体に入ってた上でパフォーマンスをされているのは凄かったですけど、単純に歌だけだと北川さんが素晴らしかったですね。僕の目から見て、ボーカルの表現力は一番でした。
それで、最近は野中さん、北川さんが気になっていますね。
――確かに「ソロフェス!2」の2人は凄かったですね。
もうライブに行った時に、ペンライトの色を変えるのが大変です(笑)。
――卒業するまでは、佐藤優樹さんも推していたということですが、佐藤さん卒業後、今年に入ってからのモーニングはどうご覧になられていますか?
佐藤さんの卒業は、モーニングにとってやっぱり大きい出来事でしたよね。歌やダンスのクオリティはもちろんですけれども、あの明るい太陽みたいなところや、持っているすべてのものがモーニングに影響を与えていたと思います。
でもその佐藤さんが抜けた穴を埋めようというよりも、15期も合わせてさらにメンバーの団結力を高めていこうという意識が、なにか伺えましたね。それに15期をはじめ、メンバーの成長っぷりが凄い。「ソロフェス!2」の時は、メンバーは佐藤さんの卒業を聞かされていたのかな? そこで若いメンバーが奮起したのかなと思っています。
明るい太陽みたいな人がいなくなったけれど、日が翳るのではなく、若いメンバーひとりひとりが木をどんどん生やしていって育てていこうみたいな。それにハロー!プロジェクトにとっても中心的な人物でしたから、ほかのグループも、佐藤さんの卒業によって活気づいてきた部分もあるような気がしています。
――ほかのグループの若いメンバーにも、佐藤さんに憧れている人が多いですからね。
寂しいし、ずっと一緒にやっていたかったでしょうね…でも悲しむよりも、それをあえて明るさに変えて前を向いていくっていうのが、ハロー!プロジェクトの素敵なところだと思います。
#2に続く
撮影/キン・マサタカ
取材・文/岩岡としえ