実際にモーニング娘。のステージを観に行って…!
――そして、KOOさんも娘さんといっしょに、コンサートを観に行くようになったんですね。
行くようになりましたね。かえでぃーのバースデーイベントとかにも行かせていただきました。
――モーニング娘。のコンサートを実際に生で観て、どんな感想をお持ちになりましたか?
モーニング娘。、凄いと思いました。モーニング娘。はライブがものすごくいい。映像も完成度が高いんですけれども、生のライブがいい。加入時期も違うし経験も違うメンバーがあれだけたくさんいるのに、1つのグループとしてのバランスがよくて、それが全部パワーになって、オーディエンス、会場にしっかり届いている。それはやはり、個々の力+チーム力の両方を兼ね備えているからなんですよね。
他のアイドルも見ることはありますけど、やっぱりモーニング娘。、ハロー!プロジェクトはそこが違いますよね。
――その理由は、どんなところにあると考えていますか?
やっぱり歴史があるというのは素晴らしいですね。ハロー!プロジェクトを大好きな現在のリーダー・譜久村さんが先頭で引っ張っていて、20年以上の歴史と経験の積み重ねがどんどんどんどん受け継がれていっています。
そのことが、モーニング娘。だけでなく、アンジュルム(2009年4月にスマイレージとして結成。2014年10月に改名。現在は10人のメンバーの個性が際立っているグループとして人気)とかJuice=Juice(ジュースジュース/2013年9月に当時のハロプロ研修生メンバーで結成したグループ。現在は8人組グループとして活動)とかにも良い影響を与えていっている。
でも歴史があるだけでなく、「恋愛レポリューション21」などのヒット曲も新しく今風なアレンジにしてステージで演じていたりして、ちゃんと時代時代に合ったパフォーマンスを見せてくれているところがやっぱりかっこいいんですよ。
――音楽業界に長くいらっしゃるKOOさんの目から、音楽的に見てハロプロはどう映っていますか?
90年代に流行したMAXやSPEEDというガールズグループというのは、洋楽のヒット曲の要素を日本向けに落とし込んだっていうイメージが僕にはあります。でもモーニング娘。の場合は、日本独自の発想でいろいろなジャンルの音楽を取り込んでいる、そこが違うんだ思います。
プロデュースしていた時は、つんく♂さんがそういう考えでやってきたと思います。
BEYOOOOONDS(ビヨーンズ/2019年8月デビューの音楽と演劇などを組み合わせたパフォーマンスを見せるグループ)のデビューアルバムには、ハロー!プロジェクトの歴史が受け継がれているのか、いろんなジャンルの音楽が入ってるんですよね。
シティポップからメタル、ディスコサウンドまで、すべてBEYOOOOONDSというグループを通して発信していって、それがBEYOOOOONDSサウンドになっているというところに魅力がありますよね。近年で一番、衝撃的なアルバムでした。
――メンバーのみなさんも、それをちゃんとステージで表現できているのも凄いですよね。
表現できているだけでなく、楽しんでやってるんですよね。カヴァー曲もあって、本人たちは年代的にまったく経験していない音楽なんだけれど、それを自分たちのものにして、楽しんでる姿を見て感激しました。