スマホ断ちすれば、集中力や記憶力は高まる!?

「いい仕事をしたければ、スマホの電源を切りなさい」――これは私からの提案です。理由を詳しく見ていきましょう。

スマホの使いすぎは、思考力を下げるという弊害があるわけですが、もう一つ気をつけたいのが「集中力の低下」です。あなたは仕事や勉強の合間に、どのくらいの頻度でスマホを見ますか? メールの着信音が鳴ったらメールをチェックして返信を打ったり、ふと気になることが頭に浮かべば検索して調べたりと、たびたび作業を中断させたりしていないでしょうか。

スマホを頻繁に見ることで作業の効率はかなり落ちているはずです。集中力を高めたいときは、スマホを自分の周りから遠ざけたり電源を切ったりすべきです。

スマホに気を取られることで低下するのは、集中力だけではありません。記憶力も悪くなります。脳には新しい情報に瞬時に反応するクセがあるからです。インターネットで何かを調べようとしたとき新着メールに気づいて読んでいるうちに、何をしようとしていたか忘れてしまった……などは経験済みでしょう。このように脳にとって新しい情報がもたらされると、やろうとしていたことが脇に押しやられてしまうのです。

仕事中や勉強中のスマホのチェックは、まさしく脳にとっての新しい情報になるわけで、せっかく理解や記憶をしようとしている脳の作業をじゃましてしまいます。

作業をするときは「スマホを断つ」。それを実行するだけで集中力が上がり、仕事の効率は驚くほどよくなります。