横行する“迷惑ナンパ”
「おい金髪! 15万出すけどどう?」
ハロウィン前夜の10月30日、渋谷・円山町のコインパーキングにたむろする若い男性グループの1人が、通りすがりの女性に卑猥な声かけをする姿があった。
「とにかく雑で、誰にでも声をかけている感じが丸分かりなので、慣れていないんだろうなと思います。でも諦めるのも早いので、無視すれば良いだけです」
そう話すのは、今年の春に九州地方から上京し、初めて渋谷ハロウィンに参加したという22歳の女性だ。ナンパ目的の声かけは「数えきれないくらいあった」というが、会話が続いた男性は1人もいなかったという。
一方、当日ナンパをしていた21歳の男性バーテンダー・Aさんは、「普段から女性客を相手にしているし、女性から求められることに慣れている」と話す。それでも、なぜわざわざ渋谷ハロウィンに乗じてナンパを繰り返すのか。
「お店には僕のことを目当てに来てくれる女性もいますし、マッチングアプリもやっているので出会いには困っていません。それでも、やっぱり男なんで自分が直接声をかけて捕まえた女性と一晩過ごしてみたいんです。今年は年上の女性とハロウィン不倫ができたらいいなと思っています」
Aさんは、取材中も、目の前を通りかかった女性の肩を抱くようにして「本当に可愛すぎる」と声をかけたが、「なし!」の一言であっさり引き返した。この日は20時ごろから深夜にかけて同じような声掛けを続けているという。
「女の子によっては、声をかける前から避けてくるような子もいます。さっきの女の子みたいに『はい、なし!』といった感じで、追い払うようなジェスチャーをする子もたくさんいました。すごくタイプな人がいたとしても、無視され続けたら、一生懸命声をかけたりはしないですよ。時間がもったいないじゃないですか。でも、ナンパは成功させたいので、諦めずに頑張りたいと思います」(同)
行きかう女性の気持ちを考えない、純粋な迷惑行為であるが、その気持ちは届いていないようだ。













