「正直に言うと、仕事が出来ない人で、忙しくなるとさらにテンパる」
事件が起きたのは、2025年7月25日。現場はJR池袋駅から北西に約200メートル、飲食店などが立ち並ぶ繁華街のビル2階にある寿司店だった。
事件発覚の経緯について、社会部記者が解説する。
「当時、店は開店前で、午後4時35分ごろに『人が首を切られた』と119番通報がありました。駆けつけた警察官が、首や胸、腹から血を流して倒れている従業員のAさんを発見。Aさんは病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。店内からは、凶器とみられる血のついた包丁も見つかったといいます。
石岡被告は近くの池袋駅西口交番に出頭し、『人を刺した』と申し出た後、殺人容疑で逮捕されました。調べに対し、『(Aさんとの)関係がうまくいっておらず、怒りが爆発した』と供述していた」
初公判が開かれた10月28日、傍聴席は満席となり、法廷の外にも傍聴を求める人の列ができていた。坊主頭に無精ひげを少し生やした石岡被告は、グレーと黒のジャージに紺色のサンダル姿で入廷。被告人席に座ると、傍聴席に何度も視線を走らせた。無表情のまま、時折ジャージのジッパーを上げ下げし、何かをつぶやくように口を動かす場面も見られたという。
この日、石岡被告は起訴内容を認めたうえで、「従業員たちに無視されていて、ストレスになっていた」と主張。公判を傍聴した男性が振り返る。
「検察側の説明によると、事件当日、ホールを担当していたのは石岡被告、Aさん、従業員のSさんの3人でした。石岡被告は『いつも通り挨拶をしたが、無視されたので、カッとなって刺した』と説明しています。凶器は刃渡り29センチの牛刀で、先端が0.7センチ折れており、その破片はAさんの顎の骨から見つかったといいます。
寿司店の店長は供述調書で、石岡被告について『正直に言うと仕事が出来ない人で、忙しくなるとさらにテンパる』などと述べています。Sさんも、作業の手順が悪く、注意すると逆ギレするため、関わらなくなったという趣旨の供述をしていました」













