地元客が「もう一度行きたい」と思える施設になれるか

浦添市に住む30代女性は、県民向けキャンペーンで子どもが訪れたものの、再訪をねだられることはないという。

「自分から『ユニバに行きたい』と言ってくることはあっても、『ジャングリアに行きたい』とは言われたことがないんです。子どもの話を聞いたら私もいいかなって…」

別の来園者からは、恐竜や沖縄の自然など複数の要素が並ぶなかで「結局、何を売りにしたいのか分からない」との声もあった。

「ジャングリア沖縄」のまばらな駐車場(写真/地元住民提供)
「ジャングリア沖縄」のまばらな駐車場(写真/地元住民提供)
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運営側が掲げるのは、大自然の中で興奮と贅沢を味わう「パワーバカンス」。その魅力が、来園者にどこまで伝わっているのかが問われる。

一方、繰り返し利用する地元客がいたのが併設のスパだ。名護市の30代男性は「俺はスパにはめっちゃ行ってますよ。家も近いし、名護市民向けに安くなるときがあって、そういうときに行く」と話した。地元の生活に根づくサービスには、支持も生まれている。

書籍『森岡毅語録』の抜粋記事では、森岡氏が沖縄の活性化を「誰かがやらなければならない挑戦」と捉えてきたことが紹介されている。

その挑戦を持続可能な事業にするには、資金の確保とともに、来園者が「もう一度行きたい」と思える体験を積み重ねる必要がある。新たな出資者探しが進むなか、開業前に描いた成長構想を、地元客にも支持される形に練り直せるか。ジャングリアは正念場を迎えている。

文/集英社オンライン編集部