「女が寿司を握るな」批判にも耐える鋼のメンタル

学校を卒業後、朝長が営業の場を借りることになったのが東京・恵比寿にある「すしさとる」。お笑いコンビ「はんにゃ.」の川島章良も、この店を間借りして寿司を提供している。

「せっかく魚をさばいて握れるようになったので、お寿司屋さんをやってみようと思ったんです。自分でつてをたどって、菓子折りを持って、一人で直談判しに行きました。

さとるさんを含めて3軒ぐらい回ったんですけど、ほかのところにはお断りされまして。受け入れてくれたのが、さとるさんでした。

大将の荒木悟さんは、とっても優しい方です。でも、お店にいらっしゃると、空気がピシッと引き締まる感じ。柔軟な考え方をお持ちで、勉強になることがたくさんあります。私の申し入れも快く受け入れて、お寿司のことも優しく教えてくださるので、とても助けられています」

開業前には何度も店に通って教わり、今年4月に間借り営業を始めた。現在は週1回の営業で、12月まで予約が埋まっている大人気ぶり。しかし、営業日を増やす予定は、今のところない。

「鮨 美桜」のカウンターでの朝長美桜(提供写真)
「鮨 美桜」のカウンターでの朝長美桜(提供写真)

「あくまでも私の主軸はタレント業なので、ほかのお仕事との兼ね合いを見ながら営業しています。

私が調べた限りでは、元アイドルでお寿司屋さんをやっている方はいなかったので、『この枠は空いてるな』と思ったんです。もともと趣味も特技もなかったので、タレントとして一つ強みがあるのはいいなと思って」

奥が深い寿司の世界には、女性の職人に対する偏見もいまだに残っている。朝長が寿司学校に通ったことをSNSやYouTubeで公表した際にも、厳しい言葉が寄せられた。

「『女が寿司を握るな』とか『寿司職人を舐めるな』みたいなことを言われましたし、今でも批判されることはあります。でもメンタルは強いので。アイドル時代にもっとひどいことも、たくさん言われてきましたから、鍛えられて鋼のメンタルですね(笑)」