中国産使用は継続、見直すのは「表示」
2025年の売り上げの99%を中国産が占めていたとの京都府警の見立てが正しければ、国産の品質が落ちる時期に中国産を使ったとの説明は苦しい。
その点を尋ねるとAさんは、
「卸元との取引は代表(経営者)が管理していたので……。比率で言ったらおそらく中国の方が高かったとは思います。ただやっぱり、利益目的でしたのではなく、多分中国産の方が単純に品質が良かったので、こちらを卸してもらったんです」
という。
するとAさんは仕入れ伝票の一部を記者に示した。そこには「中国産養殖」と「三河産養殖」の同額の仕入れ値が書かれていた。
一方、府警は同社の2025年の仕入れについて、中国産ウナギは国産より1キロあたり約600円安かったとみている。Aさんが示した伝票では同額だったものの、一部の取引価格と年間を通した仕入れ価格には違いがある可能性がある。
そのうえで、品質と価格に大きな差がないのであれば、消費者は中国産よりブランドイメージがある三河産を選ぶのではないか。その三河ブランドを想起させる表示をしていたことが今回問われているのではないか、とただすと、女将は「認識が甘かったです。真摯に受け止めなければなりません」と非を認めた。
ウナギの品質についてAさんの説明通りなら、三河産を使うことは中国産より品質が劣るウナギを出すことにもなるのか。そう聞くとAさんは否定せず、「店の味を守るためには(これからも)中国産を使う」と話した。
「自社で(養殖)池を管理しているウナギ屋さんなら年中通して国産を扱えると思いますが、僕らみたいに卸してもらってるところは時期によって品質の変化は少なからずあると思いますので、味一番で求めるところは国内外問わず使うと思います。
うちも(中国産を)使います。品質第一で、うちが守ってきた味を統一したいというのもありますので、産地証明を業者からしっかりもらい、お店にある(表示する)形に持っていきたいなと思います。その辺は代表とも話し合いたいと思います。お客様には今後、今回の事象を生んだようなことは2度とないようにします」(Aさん)













