今年のドラフトで問われる「今」と「未来」のバランス
今回、サラリーマンスカウトさんが「特にドラフトで失敗できない球団」として挙げた西武と阪神。両球団は置かれている状況こそ異なるものの、共通する課題がある。
それは、現在の戦力を維持しながら、将来の主力選手も確保しなければならないということだ。
西武は最下位から2位へと躍進し、若手野手の成長も見られるようになった。しかし、主力投手のメジャー挑戦が実現すれば、投手陣の再編を迫られる可能性がある。
一方、阪神は直近4年間で3度のリーグ優勝を果たした。それでも、佐藤のメジャー挑戦が実現した場合、打線の再構築が必要になるかもしれない。
両球団にとって重要なのは、将来性だけでなく、早い段階で一軍の戦力となる選手をどれだけ獲得できるかという点だろう。
ただし、ドラフトの難しさは、球団が欲しい選手を必ずしも獲得できるわけではないところにもある。
1位指名が競合すれば抽選となり、その結果によって2位以下の指名戦略も変わってくる。たった一度の抽選が、数年後のチーム編成にまで影響を及ぼすこともある。
今年は大学生投手が豊富とされる一方、有力な捕手や外野手にも注目が集まっている。
西武は即戦力投手を優先するのか。阪神は佐藤や近本の後継者を見据えた野手を選ぶのか。それとも、両球団とも想定外の選手を1位で指名するのか。
リーグ2位へ躍進した西武と、連覇を達成した阪神。
強くなったチームが、さらに強くなるためにどんな選択をするのか。
10月22日のドラフト会議では、指名選手の名前だけでなく、その選択に込められた球団の狙いにも注目したい。
取材・文/集英社オンライン編集部














