最速154キロの剛腕…知る人ぞ知る上武大・髙山侑大

ドラフト会議では、甲子園で活躍した高校生や大学日本代表の主力選手が脚光を浴びる。しかし、全国的にはそれほど知られていなくても、プロのスカウトが注目する選手は少なくない。さらに、ドラフトの楽しみは指名される選手だけにあるわけではない。

大学から社会人野球へ、あるいは独立リーグへ進み、数年後にプロ入りを果たす選手もいる。高校時代には無名だった選手が大学で急成長することも珍しくない。

そうした長年アマチュア野球を見続けているからこそ発見できる逸材探し。

サラリーマンスカウトさんに、世間ではあまり知られていないものの、注目している選手を聞くと、髙山侑大(上武大)の名前が挙がった。

「注目は髙山投手です。大学3年生の時の大学選手権では、リリーフでいきなり154キロをマークし、その後も速球で圧倒する投球に心を奪われました。ただその後は登板機会も少なく、春頃に社会人野球入りが決まっているという話を聞き、プロ志望届は出さないと思っていました。(10月2日にプロ志望届を提出)

なので、今年のドラフトで指名されるかは何とも言えませんが、社会人野球や独立リーグなどの道に進んでも引き続き注目していきたいと思いますし、この繋がりがアマチュア野球を追っていく楽しさだと思っています。もし、“一番良かった時”を高く評価しているスカウトがいれば、指名もあるかもしれませんが…」

ドラフト1週間前 12球団の動きは?(画像/YouTube「サラリーマンスカウト ドラフト候補図鑑」より)
ドラフト1週間前 12球団の動きは?(画像/YouTube「サラリーマンスカウト ドラフト候補図鑑」より)

髙山は倉敷工業高から上武大へ進学した右腕。大学3年時の全日本大学野球選手権で154キロを計測し、速球派投手として注目された。

もっとも、球速が速いというだけでプロ入りが決まるわけではない。登板実績や制球力、変化球の精度、将来性など、球団によって評価の基準は異なる。

実戦での登板機会が限られている場合、少ない材料から選手の可能性を見極めなければならない。ただ、一度見せた圧倒的なボールの威力が、スカウトの記憶に強く残っていることもあるだろう。

今回のドラフトで名前が呼ばれるかどうかは分からない。それでも、目の前の指名結果だけでなく、その後の選手の成長を追い続けることにアマチュア野球の奥深さがある。