大学生捕手では史上初の1位競合も?
プロ野球ファンにとって、毎年秋の恒例行事となっているドラフト会議。2026年は10月22日、午後4時50分から開催される。
球団の未来を担うスター候補を獲得するため、12球団が指名を競う運命の一日。今年は将来性豊かな高校生から即戦力として期待される大学生まで、多彩な顔ぶれがそろっている。
その中でも注目されるのが、菰田陽生(山梨学院)と渡部海(青山学院大)だ。
菰田は身長195センチの恵まれた体格を誇り、投げては最速152キロ、打っては高校通算39本塁打という規格外の二刀流。プロ入り後も投打の両方に挑戦する意向を示しており、球団がどのように評価するかが注目される。
一方、渡部は智弁和歌山高時代に甲子園で全国制覇を経験し、大学でも1年春から正捕手として活躍。強肩と打撃力を兼ね備えた捕手として、高い評価を受けている。
では、今年のドラフトは例年と比べて、どのような特徴があるのか。
1年を通じてアマチュア野球を追い、毎日YouTubeでドラフト情報を発信しているサラリーマンスカウトさんは、こう分析する。
「目玉クラスの選手では二刀流の菰田選手と大学生捕手の渡部選手がいます。毎年多くの好選手がドラフト会議をにぎわせてくれますが、菰田選手は投打のスケールの大きさが魅力。渡部選手は今年ドラフト1位競合となりますが、現在のドラフト方式で大学生捕手が競合したことはなく史上初となります」
ドラフト会議が始まったのは1965年。その長い歴史の中でも、大学生捕手が複数球団から1位指名を受け、抽選に持ち込まれるケースは過去にないという。
捕手は投手をリードする能力や守備力だけでなく、試合全体を見渡す判断力も求められるポジションだ。プロ入り後に経験を積む必要があるだけに、各球団がドラフト上位でどの選手を評価するのかは興味深い。
渡部が実際に複数球団から1位指名を受ければ、ドラフト史に残る出来事となる。
また、菰田を投手として評価するのか、打者として評価するのか、あるいは二刀流の可能性に賭けるのか。球団ごとの育成方針も指名の判断に影響しそうだ。
もちろん、今年の注目候補はこの2人だけではない。高校生では、2025年夏の甲子園で沖縄尚学を全国制覇に導いた左腕・末吉良丞(沖縄尚学)、杉本真滉(智弁学園)、前田侑大(高岡第一)らが有力候補に挙がる。
大学生では、渡部とバッテリーを組む最速155キロ右腕・鈴木泰成(青山学院大)が即戦力候補として高く評価されている。ほかにも米沢友翔(関西大)、宮原廉(近畿大)、川尻啓人(亜細亜大)ら、実力派投手がそろう。
社会人でも藤澤涼介(東京ガス)などに注目が集まっており、どの球団がどのポジションを優先するのか、各球団の戦略が問われるドラフトとなりそうだ。














