子どもには「『あなたが悪いんじゃないよ』ということをまず伝えてほしい」
もし我が子からいじめを受けていると打ち明けられたら、何をするのが一番大切なのか。桝屋教授はこう答えた。
「もしお子様がいじめを受けていると伝えてきたら、『あなたが悪いんじゃないよ』ということをまず伝えてほしいです。これは虐待や災害に遭った子にもあるのですが、その状況を引き起こしているのは“自分のせいだ”と考える子も多いんです。なので、そうじゃないと伝えた上で、安心安全の場所を作ってあげることがとても大切です」
国立教育政策研究所の「いじめ追跡調査2013-2015」では、小4から中3までの6年間でいじめられた経験を持つ子どもは約9割に上ったと発表されている。また、程度の差はあるが、加害経験を持つ子どもについても約9割に上っている。子どもを持つ親は他人事ではないというのが現実だ。
「学校に無理に行かせることで状況がどんどん悪化してしまう場合もあるので、子どもに無理をさせないことです。今はネットでのいじめも深刻化しています。AIで本人の顔を使って嫌がる映像を生成して拡散させるなどのケースもあります。現実世界の他にも、子どもにとっては大切な居場所であるSNSからの排斥など、いじめも多様化しています。
また、後々まで大きな影響が残る要因のひとつに、いじめを受けているお子様がどうにか訴え出ることができた時に『公平に扱われなかった』という問題があります。SOSをやっと出せたのに、加害者ばかりが守られた、大人は守ってくれなかったと。そうなると、それはいじめを受けたのと同等に子どもが傷つきます。ですから、学校にも法律にのっとった適切な対応をしてもらうことが大事になります」
桝屋教授も理事を務める一般社団法人子どもいじめ防止学会は教育、行政、法律、医療、心理など多職種が集まり横断的に活動し、セーフティネットの輪を広げている。
いじめによる被害を減らしていくために、社会全体の責任と役割が問われている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













