シングルマザーの母は体調が悪く、入退院を繰り返していた
長女が実家にいた背景には、母親の体調のことがあったようだ。手塚さん一家を以前から知る近隣男性はこう話す。
「あそこの家には、お母さんと息子さん、娘さんの3人が住んでいました。十数年前に引っ越してきたんです。途中で娘さんが家を出て、一時期はお母さんと息子さんの2人で暮らしていました。
手塚さんはシングルマザーで2人を育てたんです。最近は体調が良くなかったようで、入退院や手術をしたと聞いています。それで娘さんがお母さんのところにいて、世話をしていたようなんです」
手塚さんは小柄で、顔を合わせれば挨拶を返す社交的な性格だったという。別の近隣住民も、長女が洗濯物を取り込んでいるところを見かけ、声をかけたことがあった。
「娘さんに『戻ってきたの?』と聞いたら、『母が体調を壊しているので』と話していました」
事件当日、長女が助けを求めたのは隣家だった。
「娘さんが『助けてくれ』と隣の家に逃げ込んだそうです。『弟がいない、弟を捜さなきゃ』と慌てていて、隣の人が『落ち着け、自分で電話しろ』と言って通報させたそうです。その後、警察が来ると、娘さんは『私が悪いんだ』と何度も言いながら道路を歩き、警察官の方へ走っていって、その場にしゃがみ込んでいました」(前出・近隣男性)
元夫とのトラブルは、近所でも目撃されていた。
「6月ごろだったと思います。娘さんが近所の人のところに来て、『元夫にスマホを取られたので電話を貸してほしい』と頼んだことがありました。それで警察を呼んだそうです」(同)













