「最速で非課税枠を埋めたい」という親も

それでは、実際に子を持つ親はどう考えているのだろうか。話をきいてみた。

「こういう制度ができるのはありがたいです。ただ、自分のNISA枠を使うので精一杯で、ちょっとそこまで手が回らないですね……大人向けのNISAも1800万、夫婦だと3600万も非課税枠があるので」(東京都在住・5歳と2歳の息子がいる男性)

「金融リテラシーのある親とない親で、だいぶ子どもの未来が変わってきそうだとは感じます。利用はしてみたいんですが、塾にもお金がかかるので、なかなか……」(神奈川県在住・10歳の娘がいる女性)

画像はイメージです(写真/Shutterstock)
画像はイメージです(写真/Shutterstock)
すべての画像を見る

一方で、こんな父親も。

「ジュニアNISAがなくなったのを残念に思っていたので、こどもNISAができるのはとても嬉しいです。もちろん、最速で枠を埋めに行きますよ。特定口座(課税される普通の口座)の投資信託を取り崩してでもやる予定です。インフレや円安が続いていきそうな中、娘が大学生になったときに、留学などの選択肢が取れるように準備するのが親の愛だと思っています」(東京都在住・2歳の娘を持つ男性)

この男性は夫婦のNISAも最速で非課税枠を埋めていく予定だという。

国が用意した非課税の恩恵を受けられるのは、金融の知識を持ち、リスクを取って資金を投資できる層に限られる。「貯蓄から投資へ」の流れが加速する中で、未来の大学生たちが直面するスタートラインの格差は、私たちの想像以上に深刻なものになるかもしれない。

取材・文/集英社オンライン編集部