「1話の半分はパソコン画面見せられてる感じ」
現在の物語の中心にいるのは乃木憂助(堺)と野崎守(阿部)の二人だけ。そのうえ第1話以降、その二人ですらほぼ別々の場所で動いている。
二宮、二階堂、松坂に至っては、ここまで5話を通しても登場時間そのものがかなり少ない。
出演者一覧を見ればとんでもなく豪華なのに、実際のドラマでは、その豪華キャスト同士の「掛け合い」がなかなか見られないのだ。
第1シーズンでは、乃木、野崎、薫(二階堂)が一緒にバルカ警察から逃げ、後半になると黒須(松坂)、ベキ(役所)、ノコル(二宮)らも加わり、同じ場所で激しくぶつかり合った。
有名俳優たちが同じ画面に並び、芝居をぶつけ合う。そのこと自体が『VIVANT』の豪華さにつながっていた。
第2シーズンは豪華キャストがそろっている。それでも、その豪華さを感じさせる「共演」が少ない。これは第1シーズンと比べて、明確に物足りないところだ。
もうひとつ、大きな違いを感じるのが映像である。
第1シーズン序盤では、広大な砂漠を進み、市街地を駆け抜け、バルカ警察の激しい追跡から逃れ、国境を越えるなど、大がかりな場面が次々と登場した。
第1話から「地上波の連続ドラマで、ここまでやるのか」と驚かされた。
第2シーズンも海外ロケを行い、実際にはかなり大規模な撮影をしている。
ところが今のところ、そのスケールの大きさが画面からは感じにくい。
ここ数話で目立つのは、ハッキング、監視カメラの解析、パソコンを使った追跡、そしてAIによる情報分析だ。
誰かを探す。ハッキングする。監視カメラを調べる。AIが分析する。そして居場所が判明する。そんな展開が何度も繰り返されている。
世界をまたにかけた物語なのに、視聴者が見ているのは室内とパソコン画面、リモートでのやり取りという時間も多い。
SNSでも、同じような違和感を指摘する声が見られる。
「今のVIVANT『はい、ハッキング〜情報ゲットー!』『はいAIで解決〜』ってしてて悲しい」
「前作にあったスピード感とハラハラ感がだいぶ変わった気がする」
「1話の半分はパソコン画面見せられてる感じ」
「ハッカーを便利に使い過ぎじゃない? 白けるレベルなんだけど」
また、印象的だったのが、
「前作みたいなドキドキハラハラ感はないけど、ナゾナゾ感は強いね!」
という声だ。
これはまさに、第1シーズンとの違いを端的に表している。


















