「あっさり」信仰が招く意欲の低下
私がラーメンを推奨する一つの大きな理由、それはメンタルへの影響です。
実は、世の中の「あっさり志向」は、知らず知らずのうちに私たちの意欲や気力を奪っている可能性があります。その鍵を握るのが、悪者扱いされがちなコレステロールです。
一般には血管を詰まらせる悪い脂というイメージが強いですが、体にとってコレステロールは極めて重要な材料です。細胞膜を作る材料であると同時に、私たちの意欲や気力を支えるホルモンの原料そのものだからです。
過度な健康志向で、肉や油を避け、野菜中心のあっさりした食事ばかりを続けているとどうなるか。材料不足によって、体は健康になったつもりでも、心の方は「やる気が出ない」「なんとなく元気がない」といったガス欠状態に陥ってしまうことがあります。
これを年齢のせいにする人も多いのですが、実際は単なる脂質不足であるケースも少なくありません。詳しいメカニズムについては第2章でじっくりお話ししますが、ラーメンのスープに溶け込む脂質や、具材に含まれるコレステロールは、まさにこの心の活力を作るための貴重な供給源です。
「最近、元気が出ないな」と感じるなら、それは心が弱いからではなく、単に心のガソリンである脂質が足りていないだけかもしれません。
ラーメンを美味しく食べ、脂質をしっかり補給することは、体の栄養になるだけでなく、明日を生き抜くための意欲をチャージすることにも繫がるのです。だからこそ私は、健康のためにと「あっさり」だけにこだわるのではなく、時には堂々と「こってり」を楽しむ選択肢も持っていただきたいと考えています。
ラーメンに対して、「太る」「高血圧になる」といったネガティブなイメージを持つ人も少なくありません。しかし、それはラーメンそのものの問題というよりは、むしろ食べ方の問題であることがほとんどです。













