出演後、友達に『パンツ一丁』とイジられたことも…

では『呪怨』出演後、周囲の反応はどうだったのか。

「友達の親や親戚には『すごく怖かったよ』と言ってもらったり、『颯くんって分かっていたから、あまり怖くなかった』と言われたり、いろんな反応がありました。怖がってほしかったので、ちょっと悔しかったですけど(笑)」

一方、学校では「パンツ一丁」と友達からイジられることもあったという。

「厳密に言えば、撮影のときは2枚重ねて、はいていたので、『パンツ二丁だよ』って言い返してました(笑)。ただ、いじめにつながるようなことは一度もなかったですね」

“最恐の子ども”を演じた小林だが、実は本人はホラーが大の苦手。自身が出演した『呪怨』2作品の完成披露試写会を最後に、ホラー映画を観ていないという。

「今でも怖くて見られないんですよ(笑)。当時はまだ小さかったので、試写会の後、一人で寝るのも怖かったです。お風呂に入るときも、いろんなところの電気をつけて、髪の毛を洗うときも目を開けながら洗ってました」

“トシオくん”を演じた後、怯えることもあった
“トシオくん”を演じた後、怯えることもあった

自分が演じたトシオくんに、自分自身が怯えるという、なんとも不思議な事態に。

「『トシオくんが出てくるんじゃないか』って。『電気つけて、前にいたらどうしよう…』とか、『お風呂場のガラスに写っていたらどうしよう……』とか(笑)」

8歳の少年に強烈な恐怖を植え付けたトシオくん。それほどインパクトのある役だけに、その後の俳優人生に支障はなかったのだろうか。そう聞いたところ、小林の答えは意外なものだった。

「むしろステップになりました」

現在も、イベントや取材などでトシオくんとして声がかかることがあり、12年経った今もなお、自分をトシオくんとして覚えてもらえていることが、「素直に嬉しい」という。

「基本、トシオくんは顔が白塗りなので、メイクを落としたら正直誰にも気付かれないんですよ(笑)。今でもいろいろな良い経験をさせてもらってる。トシオくんは、僕にとって宝物のような役ですね」