通販も郵便も宅配便も、全て戦場になり得る

ロシア軍は8月5日、キーウと周辺の物流施設7カ所を攻撃し、ウクライナの宅配大手ノバポシュタの施設などに「無人機部品や軍民両用品が保管されていた」と主張した。

ウクライナ側では多数の死傷者が出た。双方が「あの倉庫には軍用品もあった」と言い始めれば、通販も郵便も宅配便も、全て戦場になり得る。

かつて「兵站」といえば、砲弾を積んだ貨物列車や軍用トラックだった。

今は巨大通販サイト、倉庫、宅配業者、そしてスマホのアプリまでがその一部になり得る。ウクライナの無人機に追われ、商品は巨大倉庫から小型倉庫へ、ガレージやコンテナへ。そして物流網は、国境の向こうのカザフスタンにまで逃げ道を探し始めた。

前線から1000キロ以上離れたロシアの消費社会で、戦争が静かに物流を書き換えている。

文/東銀座コンフィデンシャル