「体に当てて使う場合は、医療用など体を冷やすことを前提とした商品を」

では、熱中症対策などで体に当てて使用したい場合はどうすればいいのか。

「体に当てて使う用途であれば、医療商品として体を冷やす専用の商品があります。これらは医療機器として免許を取ったうえで製造しています。ホームセンターなどの小売店に広く卸しているわけではなく、メーカーが個人の方に売ることはほぼありません。ですが、医療商社さんなどを経由して、大手ネット通販などで個人の方が購入することはできます。また医療用以外ですと、ネッククーラーなどのタイプの商品もあります」

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
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とはいえ、家庭では冷凍庫にある食品用保冷剤を、つい体を冷やすために使ってしまうこともある。急な発熱時などに利用した経験がある人も少なくないだろう。メーカーの担当者も「私自身も使っています」と話す。

「私自身も、冷凍庫に入っている食品用保冷剤をおでこに当てたりして使うこともあります。ただ、それはメーカーとして推奨している使い方ではなく、本来の用途とは異なる使い方を自己責任でしているということです。

体に当てて使う場合は、医療用など体を冷やすことを前提とした商品を、注意書きに沿って使用していただきたいと思います。

写真はイメージです(PhotoAC)
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食品用の保冷剤は『食べないでください』といった表示はありますが、それ以上のことは基本的には表示されていません。どうしても食品用の保冷剤を体に当てるのであれば、タオルなどで包み、同じ場所に長時間当て続けないように注意していただきたいと思います」

なお、環境省は熱中症が疑われる場合の応急処置として、保冷剤や氷枕をタオルでくるみ、首や腋の下、太ももなどを冷やす方法を案内している。このような緊急時は、食品用の保冷剤を使用しても良いが、直接皮膚に当てず、低温障害を防ぎながら使用することが肝要だ。

取材を通して気づかされたのは、保冷剤には用途や保冷温度の異なるさまざまな種類があるということだ。まずは用途に合った商品を選び、使用する際は注意書きを確認することが、安全に使うための第一歩といえそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班