「食品用保冷剤は皮膚に当てて冷やすといった使用方法は想定していません」

食品用保冷剤のこうした使われ方について、メーカーはどう見ているのか。ある保冷剤メーカーの担当者は次のように話す。

「保冷剤にはたくさん種類があります。今回ご指摘されたのは、ケーキやお肉などを買ったときに付いてくるような、一般的な食品用の保冷剤のことだと思います。

メーカーから申し上げますと、それらの商品は皮膚に当てて冷やすといった使用方法は全く想定していません。食品を冷やすために業者さんに提供している商品です」

写真はイメージです(PhotoAC)
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担当者によれば、食品用の保冷剤は包装資材業者などを通じて小売店に供給され、消費者が商品を持ち帰る際に付属品として渡るケースが多いという。つまり、食品用保冷剤を家庭で再利用し、体を冷やす目的で使用することは、メーカーの想定する使い方ではないという。

「われわれが保冷剤を売る相手は一般の方ではなく、業者さんです。そこから小売店を通じて一般の方の手に渡りますが、その後の再利用までメーカーが責任を持っているわけではありません。『何回繰り返して使えますか』『何年使えますか』と聞かれることもありますが、基本的には一回限りの使用が前提です」

また、一口に保冷剤といっても、用途によって保冷温度が異なり、凍傷のリスクにも差があるという。

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
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「食品用の保冷剤は『0℃帯』といって表面温度が0℃のもので、氷と同じです。ケーキ屋さんなどでもらう保冷剤はほとんどが0℃帯のものです。

保冷剤には、用途に応じてさまざまな種類があり、+5℃、-5℃、-10℃、-15℃、-20℃など、多様な温度帯の商品があります。0℃帯と-15℃度では凍傷になるリスクが異なり、温度が低くなればなるほど、短時間で凍傷になる可能性が高くなります」