「北海道より涼しく感じます」聞こえてきた意外な声
都心から電車で約1時間の距離にある高尾山。真夏の山には、都会では得られない涼しさを期待する人もいる。一方、実際に高尾山を訪れた人の投稿には、「想像以上に暑かった」「汗だくになった」といった感想も見られる。山を避暑地と捉えるのは、単なるイメージにすぎないのか。
「山の日」を翌週に控えた8月4日、現地へ向かった。山中で確認した気温は27度~19度だった。午前中は曇っていたこともあり比較的すごしやすかったが、午後になると山頂には強い日差しが照りつけていた。
山頂のベンチに腰を下ろしていた29歳男性に、夏の高尾山を訪れた理由を尋ねた。
「最近、京王線沿いに引っ越してきたので、一度、高尾山に登ってみようと思って来ました。麓から登ってきたので、さすがに疲れましたね。暑すぎて、しばらくは動きたくないです」
山頂では、直射日光を避けるように木陰へ人が集まり、「アイスクリームが食べたい」といった声も聞かれた。では、日常的に高尾山を登る人は、夏の暑さをどうしのいでいるのか。2年ほど前から、運動のために週1回のペースで高尾山を訪れている71歳女性に聞いた。
「お店のなかにはクーラーが効いているところもありますが、屋根のある場所や木陰に入れば、十分に風を感じられます。あとは、アイスや冷たい飲み物で一時的に体を冷やすくらいですね。夏は山頂でビールを飲む人も目立ちますが、飲んだあとも自分で下山しなければなりません。トイレが近くなるうえ、脱水も心配なので、『ビールは山を下りてから、おいしく飲もう』と話す人のほうが多いですよ」
実際、太陽が雲に隠れ、山頂に涼しい風が吹くと、体感温度は大きく変わった。北海道在住の65歳男性は、初めて訪れた高尾山の気候を「快適」だと感じたという。
「北海道に住んでいるので、こちらは暑いだろうと覚悟していました。でも、実際に山頂まで来てみると、すごく快適でした。北海道よりも涼しく感じます」













