そもそも、次世代への「ツケ」とは何か?

小渕氏の発言は一見、財政に責任を持つ政治家の良心のように聞こえる。だが、この「次世代にツケを残す」という論法は、事実の順序を取り違えている。

自民党の税制調査会と社会保障制度調査会の合同会議後、記者団の取材に応じる小渕優子元選対委員長(写真/共同通信社)
自民党の税制調査会と社会保障制度調査会の合同会議後、記者団の取材に応じる小渕優子元選対委員長(写真/共同通信社)

本稿は、小渕氏個人ではなく、氏が口にした「次世代にツケ論」という主張そのものを当時の政府文書と、政治家自身の言葉で検証したい。

結論を先に言えば、次世代にツケを回してきたのは減税ではない。むしろ安定財源である消費税そのものだった。

そもそも、次世代への「ツケ」とは何か。将来世代が背負わされる借金、すなわち赤字国債の山のことだ。ならば問うべきは単純である。その借金の山はどうやって積み上がってきたのか。