「子どもたちにも慕われていた」地域に愛された91歳女性の素顔
被害者の丸山さんが暮らしていた自宅は埼玉県南西部の閑静な住宅街にあった。丸山さんは数年前に夫を亡くして以降は一人暮らしを続け、長男が時折様子を見に訪れていたという。
近隣住民の女性は丸山さんの人柄をこう語る。
「とてもお綺麗で、しっかりハキハキとお話しされる方でした。近隣トラブルなども全くなく、90代とは思えないほど受け答えもしっかりしていました。
2〜3年ほど前、雪の日にゴミ捨ての帰り道で転倒して腰の骨を折ってしまい、しばらく入院されていました。退院後は足腰が少し弱くなり、介護サービスを利用しながら一人で生活を続けていました。事件のあった7月下旬頃、お宅から叫び声や物音が聞こえたことは一度もありませんでした」
また、幼い頃から丸山さんを知る50代女性も、当時を懐かしむ。
「子どもの頃から本当に優しくて気さくな方でした。家へ遊びに行くと『お菓子をおあがり』と勧めてくれて、子どもたちの面倒もよく見てくれました。危ない遊びをしている子がいると『コラ!』と叱ることもありましたし、挨拶をするといつも笑顔で返してくれました。町内会にも積極的に参加されていましたね。91歳まで一生懸命生きてきた人が、最後にこんな事件に巻き込まれるなんて信じられません」
丸山さんが行方不明となった当初、地域では不安が広がっていたという。
前出の女性はこう振り返る。
「31日のお昼ごろ、防災無線で『29日午後4時半頃から行方不明になっている』と放送されました。『91歳の丸山絹子さん、白髪で身長150センチ』と名前や特徴が流れたので、『高齢だから心配だね』と近所でも話していたんです。その後、警察の方がたくさん来ていたので『何かあったんですか』と聞くと、『今は言えませんが、ニュースを見れば分かるかもしれません』と言われました」
地域で長年親しまれてきた一人暮らしの高齢女性が命を奪われた今回の事件。丸山さんの自宅周辺には高齢者だけで暮らす住宅も少なくなく、近隣住民からは「自分の家が狙われていた可能性もあったと思うと怖い。夜に少し物音がするだけでも不安になる」と、事件が残した恐怖を訴える声が上がっている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













