すかいらーくは多ブランド化で対応

かつてサイゼリヤの競合だったガストは、高価格帯へとシフトしている。すかいらーくは消費の二極化を捉えるため、多ブランド化した。低単価需要には「資さんうどん」や「しんぱち食堂」で応える体制を整えたのだ。2つのブランドとも買収によって手にしたものである。

多ブランド化はきめ細やかなニーズの受け皿となるものの、ブランドやスタッフ、オペレーションの管理が複雑化しやすい。仕入れにおいても効率化できず、業態転換に必要な投資額も大きくなりがちだ。

いっぽう、サイゼリヤは単一業態であり、徹底的な合理化が可能だ。これも他の外食企業にはない強みになり得る。

フランチャイズ展開もしていないため、本社主導で出店できる点も大きい。サイゼリヤの国内店舗数は2026年5月末時点で1063店舗。8月末までに1073店舗まで拡大する計画を立てている。

集客状況を見る限り、まだまだ出店余地はありそうだ。低価格と居心地の良さを両立したサイゼリヤの存在感は、さらに高まる可能性がある。

「ミラノ風ドリア」と並ぶサイゼリヤの人気メニュー「小エビのサラダ」(撮影/集英社オンライン編集部)
「ミラノ風ドリア」と並ぶサイゼリヤの人気メニュー「小エビのサラダ」(撮影/集英社オンライン編集部)
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取材・文/不破聡