「しゃべり方、オモロいな」笑福亭鶴瓶が注目した個性
この日の放送では、6月9日に亡くなった俳優の中村玉緒さんを追悼する映像が放送された。さんまは、中村玉緒について、同じく今年亡くなったガッツ石松と並んで「昭和最大のボケ2人」(『さんまのお笑い向上委員会』2026年6月27日)と評していたが、その玉緒の「ボケ」としての才能を見出すきっかけになった番組こそ、『さんまのまんま』だった。
33年前の1993年5月31日に、2人はこの番組で初共演を果たした。
その際、左手を隠し気味に話す玉緒に対し、さんまは「えらい太い指輪してはるなって思ったら絆創膏だったんですね!」とツッコんだ。
その映像を見ながら「ここやねん」と述懐するさんま。
普通、女優ならば本番では絆創膏を外して出る。そうしない玉緒に面白さを感じたさんまは、即座にプロデューサーに「すまないけども、中村玉緒さんをバラエティ番組にレギュラーで出したいから口説いてくれ」と頼み、『さんまのSUPERからくりTV』(TBS)などでの共演につながったという。
さんまの、“異物”とも言うべき存在の面白さを嗅ぎ取る鋭い感覚を物語っている。
笑福亭鶴瓶もまた、その嗅覚を持っている。7月17日放送の『A-Studio+』(TBS)にゲスト出演した俳優の中島歩に対し、彼が一言二言話したところで「ちょっといいですか?」と遮って言った。
「しゃべり方、オモロいな」
中島歩は、美輪明宏演出・主演の舞台『黒蜥蜴』で2013年に俳優デビューを果たすと、翌年には『花子とアン』で朝ドラに初出演。
その後も、大河ドラマ『青天を衝け』、『不適切にもほどがある!』、『愛の、がっこう。』、朝ドラ『あんぱん』、大河ドラマ『豊臣兄弟!』など、数々の話題作に出演してきた。
『俺たちバッドバーバーズ』(テレビ東京系)で草川拓弥とダブル主演を務め、現在放送中の『Tシャツが乾くまで』(TBS系)でも主要人物を演じている。
彼の最大の特徴は、そのねっとりとした独特の口調だ。いわゆる“イケメン”というよりも昔ながらの“二枚目”と呼びたくなる顔立ちとのギャップも相まって、そこはかとない可笑しみを漂わせ、強烈な存在感を放っている。
その可笑しみは、トークでも健在だった。
7月12日のラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』に出演した際も、自覚的なのか無自覚なのか分からない、とぼけた受け答えで日大藝術学部の先輩である爆笑問題を翻弄した。
これを受けて、その週の『爆笑問題カーボーイ』(ともにTBSラジオ)では、太田光が、「中身空っぽ」などとイジりつつ、「あれは大物」「あいつは器なんだよ。本当に空っぽの器なんだよ」「もしかしたら、すごい役者になると思う。もうなりかけてるけど」と絶賛しながら振り返っていた。



















