Netflixが中国への公式な進出を断念した理由
VPN経由でも使用するサーバのエリアによって、私がサブスクに入っている日本のNetflixにアクセスできないこともあります。これ、中国が規制していると思われがちですが、実はNetflix側が公式な進出を断念しているというのが本当のところ。
そもそも中国は、国産企業を徹底的に育てるために、外資の進出にめちゃくちゃ高いハードルを課します。メディア事業をやるには中国企業との合弁が必須だし、コンテンツには政府の厳しい検閲が入る。
エッジの利いた作品をウリにするNetflixにとって、そんな不自由な環境で商売をするのはデメリットしかないわけで。だから、あえて進出しない道を選んだのかもしれません。Googleも同じかもですね。
その代わりに、国内では「ビリビリ動画」や「アイチーイー(iQIYI)」といった独自の配信プラットフォームが、驚異的な進化を遂げています。最近では自社制作だけじゃなく、アジアや欧米産コンテンツの版権を購入して、自国のプラットフォームで流すスタイルが主流。
著作権について、政府はさすがに守るようになっていますが、ユーザーの意識はまだまだバラつきがあるのが現状。私みたいなアニメオタク層は、著作権に厳しい日本の作品で育っているからそれなりに意識はあるけれど、コンテンツを流し見するようなライト層は今だになんでもありです。
映画館で上映中のスクリーンをスマホで堂々と撮る人や、あろうことか映画を見ながらライブ配信を始めちゃう人にはさすがに引きます。完全にアウト。
せっかくプラットフォームの技術は世界最先端なのに、ユーザーのマナーが追いついていない……。そんな、スピード感がありすぎる中国社会ならではの歪みを、帰省するたびに肌で感じています。
文/とある中国人のむいむい













