「電話で話そう」と伝えても、「マコが一緒にいるから出られない」

姉妹は実家には戻らなかったものの、当初は家族との連絡は続いていたという。前出の親族の男性はこう話す。

「着替えや荷物を送ってほしいという連絡はありました。ただ、それは姉妹から直接ではなく、櫻井容疑者から別の親族を通じて届きました。

また、妹からは『生活費が足りない』『お金を送ってほしい』という相談もありました。姉からの連絡はなかったと聞いています。頼まれる金額は、1万円から1万5000円ほどで、なぜか毎回メールでの催促だったようです。

『大事なことは電話で話そう』と伝えても、『マコさんが一緒にいるから出られない』と言われたようです。私もですが、こちらにも生活がありますから、お金の援助は、断っていました。ですが、まさかこんな事件が起きていたとは…」

現場となった一軒家(撮影/集英社オンライン)
現場となった一軒家(撮影/集英社オンライン)

そして昨年4月ごろの同居開始から約1年2か月後、今回の事件が起きた。男性は7月7日、新聞の社会面を見て、被害者が姉であることを知ったという。

「櫻井容疑者の名前と住所を見て、頭が真っ白になりました。私たちが最初に事件を知ったのは、警察からの連絡ではありません。ニュースやテレビで大きく報じられ、別の親族から連絡を受けて知りました。現在、被害に遭った本人は外部との接触を断った保護施設で保護されていると聞いています。私たちは今の姉妹の様子を何も知らされていません」

県警は家宅捜索で押収した物品の分析を進めるとともに、姉妹が共同生活を始めた経緯や事件に至るまでの生活実態についても慎重に捜査を進めている。

家宅捜査から出てくる捜査員(撮影/集英社オンライン)
家宅捜査から出てくる捜査員(撮影/集英社オンライン)

家庭では共同生活を送っていた女性との関係をめぐって深刻な証言が相次ぐ一方、外ではSNSを通じて知り合った人たちとの交友関係の中で中心的な存在として振る舞っていたという櫻井容疑者。場面によって異なる顔を見せていたこともうかがえる。

県警は、2度目の家宅捜索で押収した証拠品の分析を進めるとともに、共同生活の実態、事件の経緯について慎重に捜査を進めている。

櫻井容疑者が販売していた“偽ブランド”商品(撮影/集英社オンライン)
櫻井容疑者が販売していた“偽ブランド”商品(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班