フェイクコメントが飛び交うSNS
さらに、グアルディオラ監督、イブラヒモビッチ氏、アンリ氏の発言として紹介されている文面を比べると、いずれも「日本はサプライズではない」「3-0や4-0でも走り続ける」「次に日本と当たりたいチームはない」といった論旨がよく似ている。
人物名は違うのに、コメントの構成や言い回し、称賛内容が酷似しているのだ。
またこれらの投稿をしているアカウントを見ると、同じような構文で、各国代表チームを著名な選手や監督が称賛したとする投稿を繰り返している。
さらに投稿主アカウントのプロフィールには「Fictional Quotes」と記載されているものもあった。直訳すれば「架空の引用」という意味で、投稿者側はフィクションとして投稿している可能性もある。
もちろん、これらの投稿をすべて明確に「フェイク」だと断定するのも難しいが、少なくとも現時点では、本人の発言と確認された情報として扱うのは危うい。投稿主のプロフィールや投稿内容は、SNS上の表示は変更されたり、アカウント自体が削除される可能性もある。
だが、こうした投稿は日本国内で広く拡散され、あたかも実際の発言であるかのように受け止められている。
SNSなどでフェイクを拡散してしまうことは、たとえ内容がポジティブなものであっても注意が必要である。弁護士の阿部由羅氏に法的な問題点を聞いた。
「一般的に『他人を褒める発言をした』という情報は、その発言をした本人の社会的評価を下げるものとはみなされにくいため、名誉毀損罪が成立する可能性は低いと思われます。
ただし、たとえポジティブな内容であっても、本人のものではない発言を捏造した場合は、人格権侵害などにより本人に対して損害賠償責任を負う可能性があります。また、著名人の名前や肖像を無断で集客に利用している場合は、パブリシティ権侵害による損害賠償責任が生じる可能性があります」
つまり、フェイクコメントを拡散した場合、「褒めているから問題ない」とは言い切れないのだ。
では、このような投稿をリポストしただけでも責任を問われるのか。













